ダルアー市ダルアー・バラド地区で開始された和解プロセスでこれまでに2,300人が武装解除に応じ社会復帰にかかる手続きを済ませる(2021年9月22日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町で元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが続けられた。

9月21日と22日の2日間で約400人が手続きを済ませたという。

なお、同監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で開始された和解プロセスで、これまでに2,300人が手続きを済ませている。

2,300人のうち、1,100人はダルアー市ダルアー・バラド地区で立て籠もりを続けてきた元反体制武装集団メンバー、1,200人がタファス市とタッル・シハーブ町などで潜伏していた指名手配者や兵役忌避者。

また、個人用の武器460丁がシリア軍に引き渡されたという。

このほかにも、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町、ジッリーン村、ザイズーン村でも手続きが行われている。

なお、シリア人権監視団によると、シリア政府の治安委員会が、ヤルムーク川河畔地域の名士と会談し、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰の手続きを9月25日から開始することで合意した。

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一方、シリア人権監視団によると、ウンム・マヤーズィン町で、正体不明の武装集団がバアス党ダルアー支部のウンム・マヤーズィン班書記長を銃で撃ち殺害した。

AFP, September 22, 2021、ANHA, September 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2021、Reuters, September 22, 2021、SANA, September 22, 2021、SOHR, September 22, 2021、September 23, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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