ロシア軍はイドリブ県マアッラトミスリーン市近郊の養鶏所を爆撃、なかで避難生活を送っていた5人が死亡、6人負傷(2021年11月11日)

イドリブ県では、MMC(11月11日付)やシリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラトミスリーン市近郊の養鶏所を爆撃し、民家1棟が被弾し、なかにいた一家4人(夫妻とその子供2人)と子供1人(この一家の親戚)の合わせて5人が死亡、6人が負傷した。

養鶏場は国内避難民(IDPs)が身を寄せており、死亡した5人もアレッポ県南部のバルクーム村からのIDPsだった。




「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・サアド村で正体不明の武装集団が、元反体制武装集団メンバーの男性1人を殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 11, 2021、ANHA, November 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 11, 2021、MMC, November 11, 2021、Reuters, November 11, 2021、SANA, November 11, 2021、SOHR, November 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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