シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県で交戦(2022年1月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室に所属するナスル軍が、シリア政府の支配下にあるガーブ平原のマナーラ村(タンジャラ村)を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村で麻薬取引への関与を疑われていたシリア軍第4師団の兵士1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、タイバ町とマターイヤ村を結ぶ街道で、銃で撃たれて死亡したと思われる若い男性の遺体が発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反6件(イドリブ県1件、ラタキア県4件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 5, 2022、ANHA, January 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 5, 2022、Reuters, January 5, 2022、SANA, January 5, 2022、SOHR, January 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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