『シャルク・アウサト』:スハイル・ハサン准将が司令官を務めるシリア軍第25師団などがウクライナでの戦闘への参加を希望する兵士を募集(2022年3月10日)

『シャルク・アウサト』(3月11日付)は、「第80監視部隊」を名乗る反体制組織の代表を務めるアブー・サティーフ・ハッタービー氏の話として、シリア軍の士官2人がウクライナでの戦闘に参加するためにロシア行きを希望している将兵のリスト作成を準備するよう任じられたと伝えた。

リスト作成の任務を命じられたのは、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が司令官を務める第25師団に所属するユーヌス・ムハンマド大佐と、第16特殊任務師団の司令官を務めるサーリフ・アブドゥッラー准将。

これに先立って、第25師団の兵士多数が、ハマー県ミスヤーフ市近郊の複数の軍事拠点に移送され、ウクライナへの派遣に向けた15日間の教練が開始されたという。

ハッタービー氏によると、登録事務所はハマー県のハマー市(乗馬クラブ事務所)、ミスヤーフ市、スカイラビーヤ市、ヒムス県ヒムス市、ダマスカス郊外県ドゥーマー市、ダルアー県ダルアー市(ロシア軍に近いシリア軍第5軍団第8師団のアフマド・アウダ司令官が監督)、イドリブ県アブー・ズフール町(ハーリド・ザーヒル氏の事務所)、アレッポ県アレッポ市(ハーリド・フームド氏の事務所)、ラッカ県マアダーン町、ラタキア県ラタキア市郊外(イマーム・ブスターニー協会事務所)など12カ所に設置されている。

登録人数は不明だが、その数は5,000任以上に上っているものと見られるという。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、al-Sharq al-Awsat, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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