ロシア軍の爆撃への報復として「決戦」作戦司令室がシリア政府支配地各所を激しく砲撃し、民間人2人を殺害、シリア軍も応戦し新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構のメンバー2人を殺害(2022年7月22日)

ロシア軍がイドリブ県ジスル・シュグール市近郊を爆撃したのを受け、「決戦」作戦司令室は報復としてシリア政府の支配地域各所に砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市、ダーディーフ村、ジャウバース村、ザーウィヤ山地方のダール・カビーラ村、ミラージャ村、マアーッラト・ムーハス村、カフルナブル市、マアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室の砲撃を受けて、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のファッティーラ村一帯を砲撃し、新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構のメンバー2人を殺害した。

シリア軍はまた、イドリブ県のカンスフラ村、カフル・ウワイド村、ハマー県サルマーニーヤ村一帯、マウザラ村一帯を砲撃、イドリブ県で住民1人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカッバーナ村、サルマー町、スルンファ町、アティーラ村、トルコマン山地方を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジューリーン村、ヌブル・ハティーブ村、バフサ村、フールー村、バラカ村、スカイラビーヤ市を砲撃した。

この砲撃で、ヌブル・ハティーブ村とジューリーン村で女性1人を含む2人が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)は、「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるスカイラビーヤ市一帯および、バラカ村、ジューリーン村を砲撃し、住民2人が死亡、5人が負傷したと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカブターン・ジャバル村、ハイル・ダルカル村を砲撃した。

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イドリブ県、ラタキア県、ハマー県、アレッポ県に対する「決戦」作戦司令室の砲撃は180発以上に及んだ。

 

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なお、このうち、ハマー県のバフサ村、バラカ村、ラタキア県のクルド山地方一帯に対する砲撃に関して、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・イスラームがシリア軍とその同盟者の陣地、拠点を狙ったを発表した。

 

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このほか、クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、マムティナ村にある軍事情報局の指揮所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、司令官の兄弟1人が死亡した。

AFP, July 22, 2022、ANHA, July 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2022、Reuters, July 22, 2022、SANA, July 22, 2022、SOHR, July 22, 2022などをもとに作成。

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