ラッカ県アイン・イーサー市で抗議デモへの対応をめぐって、シリア民主軍がロシア軍基地を一時包囲(2022年7月24日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあり、北・東シリア自治局の本部が設置されているアイン・イーサー市に駐留するロシア軍部隊が、一時人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の部隊によって完全に包囲された。

民主統一党(PYD)を支持する住民らが、トルコ軍による連日の砲撃や無人航空機(ドローン)を阻止するための行動をロシア軍がとらないことに抗議して市内にあるロシア軍基地前でデモを行ったのがきっかけ。

デモ参加者に対して、ロシア軍士官らが、自分たちはトルコ軍の砲撃とは無関係だと言い放つと、シリア民主軍はロシア軍のパトロール部隊が基地の外に出るのを阻止、基地周辺に部隊を展開させて包囲した。

包囲を受け、ロシア軍は上空にヘリコプターを派遣、照明弾複数発を発射するなどして、威嚇した。

包囲は約2時間後に解除され、事なきを得た。

AFP, July 24, 2022、ANHA, July 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2022、Reuters, July 24, 2022、SANA, July 24, 2022、SOHR, July 24, 2022などをもとに作成。

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