イスラエル軍がダマスカス郊外県とタルトゥース県南部の複数カ所に対してミサイル攻撃を行い、兵士3人が死亡、3人が負傷(2022年8月14日)

SANA(8月14日付)は、シリア軍筋の話として、午後8時50分頃、イスラエル軍がレバノンの首都ベイルート東の上空に領空侵犯し、ダマスカス郊外県とタルトゥース県南部の複数カ所に対してミサイル攻撃を行い、シリア軍防空部隊がミサイルのほとんどを撃破したが、兵士3人が死亡、3人が負傷、若干の物的被害が出たと伝えた。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県クタイファ市近郊にあるシリア軍拠点にミサイル2発が着弾する一方、シリア軍が迎撃のために発射した対空砲弾複数発が、クタイファ市近郊とカラムーン山地一帯に着弾した。

また、タルトゥース市の南約5キロの距離に位置するアブー・アフサ村にある防空部隊の基地とレーダーが被弾し、シリア軍兵士3人が死亡、複数が負傷した。

このほか、シリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空基地から8キロほどの距離に位置する拠点複数カ所も狙われた。

 

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シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(8月14日付)などの反体制系メディアは、イスラエル軍が「イランの民兵」が駐留するシリア軍の拠点を狙ったの味方を示している。

AFP, August 14, 2022、ANHA, August 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2022、Reuters, August 14, 2022、SANA, August 14, 2022、SOHR, August 14, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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