Categories: 諸外国の動き

バイデン米大統領は「イランの民兵」が脅威となった場合、これに対抗するための行動をとる用意があると強調する一方、CENTCOMはヘリコプター、りゅう弾砲で「イランの民兵」に報復したと発表(2022年8月26日)

ジョー・バイデン米大統領は、メリーランド州ロックビルのリチャード・モンゴメリー高校での民主党全国委員会集会で演説し、シリア南東部での「イランの民兵」の拠点に対する米軍の攻撃によって、米国およびそのパートナーへの攻撃を阻止したと述べた。

バイデン大統領はまた、「イランの民兵」が脅威となった場合、これに対抗するための行動をとる用意があると強調した。

ロイター通信(8月26日付)などが伝えた。

 

**

米中央軍は25日付で以下の声明を発表した。

過去 24 時間にわたり、シリア北東部のCONOCOガス田の任務支援施設とグリーン・ヴィレッジの任務支援施設に対する昨日のミサイル攻撃に対応して、CENTCOM部隊は、AH-64アパッチ攻撃ヘリコプター、AC-130ガンシップ対地専用攻撃機、M777りゅう弾砲で、イランに帰属する同地域の民兵を攻撃し、敵の戦闘員 4人を殺害、敵のミサイル発射装置7基を破壊した。
「我々は我々の要員への攻撃に適切かつ相応の対応をする」。CENTCOM司令官のマイケル・クリラ大将は述べた。 「我々の部隊を攻撃して、免責される組織などない。 国民を守るために必要なあらゆる手段を講じる」。

**

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ハダス・チャンネル(8月26日付)の取材に応じ、そのなかで、有志連合が、ロシア軍を通じて、ヒムス県のタンフ国境通行所の基地が再び攻撃を受けた場合、「イランの民兵」に対して断固たる報復を行うとのメッセージを送り、事態収束を試みているとの見方を示した。

AFP, August 26, 2022、ANHA, August 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2022、al-Hadath, August 26, 2022、Reuters, August 26, 2022、SANA, August 26, 2022、SOHR, August 26, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts