シリア政府の動き(2014年6月11日)

外務在外居住者省は声明を出し、イラクのニナワ県、サラーフッディーン県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、「イラクが直面しているものは、シリアが直面している、外国が支援するテロそのものである」と非難したうえで「すべての国にテロの源泉を枯渇させ…、資金、武器、テロリスト教練、イラクとシリアへの潜入支援を停止するため真摯な行動をとるよう求める」と発表し、国連安保理にテロ行為を非難し、その支援国に対処するための決議の採択を呼びかけた。

また声明では「テロとの戦い」を継続し、「シリア国民の防衛を続ける意思」を強調するとともに、「両国共通の敵であるテロに立ち向かうため、イラクを支援する用意がある」と述べた。

SANA(6月11日付)が伝えた。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補と会談し、化学兵器廃棄プロセスの進捗について意見を交わした。

SANA(6月11日付)によると、会談でミクダード副大臣は「みなにとって周知の一部の国がシリアが(廃棄に関する)誓約履行を妨害するために、武装テロ集団にあらゆる支援を行っている」と述べ、廃棄プロセス延滞の責任は欧米諸国にあると批判した。

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SANA(6月11日付)によると、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、サイドナーヤー中央刑務所から恩赦実施の第一弾として274人が釈放された。

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人民議会通常会で議長選挙が行われ、ムハンマド・ジハード・ラッハーム議長(バアス党)が173票を得て議長に再選された。

通常会には213人の議員が出席、ラッハーム議長のほか、マーリヤー・サアーダ議員(無所属)が20票を獲得、19票が白票、1票が無効票だった。

また副議長には、ファフミー・ハサン副議長(無所属)が195票を得て再選された(206議員が投票し、白票は9票、無効票は2票だった。

SANA(6月11日付)が伝えた。

AFP, June 11, 2014、AP, June 11, 2014、ARA News, June 11, 2014、Champress, June 11, 2014、al-Hayat, June 12, 2014、Kull-na Shuraka’, June 11, 2014、al-Mada Press, June 11, 2014、Naharnet, June 11, 2014、NNA, June 11, 2014、Reuters, June 11, 2014、SANA, June 11, 2014、UPI, June 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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