ラッカ市で女性教師とその娘の殺害事件に抗議し、大規模なデモが発生、シリア民主軍、アサーイシュは暴徒を強制排除(2023年1月22日)

ラッカ県では、SANA(1月22日付)、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(1月23日付)、イナブ・バラディー(1月23日付)などによると、北・東シリア自治局の支配下(シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下)にあるラッカ市で、住民数百人(シリア人権監視団によると数千人)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の犯罪行為に抗議するデモを行った。

抗議デモは、1月16日に女性教師のヌール・アフマドさんとその女児が、ラッカ市マシュラブ地区にある自宅で、4人組のグループによって銃で撃たれて殺害された事件を受けたもの。

アフマドさんの父親がSNSを通じての呼びかけを抗議を呼びかけていた。

デモ参加者は、マシュラブ地区に集まり、活動家や地元部族の名士ら数百人がナイーム交差点に向かって行進、「人民法廷」での公開裁判と処刑を、同法廷や北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)に求めた。

デモに参加した若者の一部は、「人民法廷」に向い、守衛所や事務所を破壊したほか、市場などで車を襲撃した。

これに対して、アサーイシュは、マシュラブ交差点からナイーム交差点にいたるデモ行進に随行し、警戒にあったほか、暴動鎮圧部隊は「人民法廷」で破壊行為を行った若者を逮捕せずに、強制排除した。

SANAによると、シリア民主軍はラッカ市に増援部隊を派遣し、商店を強制的に閉めさせ、外出禁止令を発し、市内外に検問所を設置して、住民の往来とデモへの参加を阻止したという。

デモが過激化したのを受けて、アファーディラ部族の部族長であるフワイディー・シャッラーシュ・フワイディー氏が参加者らに帰宅するよう呼びかける一方、事件の真相究明と復讐を当局に要求、5日以内に善処が見られない場合は、再び抗議デモを行うと宣言した。

AFP, January 22, 2023、ANHA, January 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2023、January 23, 2023、‘Inab Baladi, January 23, 2023、Reuters, January 22, 2023、SANA, January 22, 2023、SOHR, January 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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