【トルコ・シリア大地震】アル=カーイダ系のシャーム解放機構支配地とトルコ占領地で救出・救援活動続く(2023年2月7日)

イナブ・バラディー(2月8日付)によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るシリア北西部では、ムルヒム・チームが、「緊急キャンペーン・地震対応」(https://molhamteam.com/campaigns/439)を、ホワイト・ヘルメットが「シリアの英雄を支援せよ」キャンペーン(https://www.whitehelmets.org/ar/)を、ギラース・ナフダが「私たちはあなたたちと一緒にいます」キャンペーン(https://ghirasalnahda.com/we_are_with_you/?fbclid=IwAR0Kxj9Ur8izHJMJXLv1oKlruNrvWk_CR3_T8Aak7-eDkEJU40fhZfA-6IA)を、開始し、被災者を支援するための義援金の募集を開始した。

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イドリブ県では、イナブ・バラディー(2月7日付)によると、ハーリム市近郊のビスナヤー村で、6日の大規模地震によって倒壊した5階建ての建物15棟の瓦礫のなかに閉じ込められていた住民約120世帯が救出された。

7日時点で数十人の死亡が確認され、また数十人が瓦礫の下敷きになったままだという。



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アレッポ県では、イナブ・バラディー(2月7日付)によると、トルコの占領下にあり、シャーム解放機構が治安権限を握るいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町では、50%以上の建物が全壊・半壊の被害を受け、瓦礫の下敷きになった住民の救出作業が続けられた。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ国内で6日の大規模地震により死亡したシリア人12人の遺体が、アウン・ダーダート村の通行所を経由して、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域から、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治を行う地域に移送された。

12人のうち、3人はマンビジュ市出身者、6人はラッカ県出身者、3人はアイン・アラブ(コバネ)市出身者。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、‘Inab Baladi, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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