【トルコ・シリア大地震】シリア国内の死者数は3,500人あまりに増加(2023年2月10日)

シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、10日深夜(11日未明)の段階で3,461人に達していると発表した。

このうち、シリア政府の支配地での死者は1,959人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は2,502人で、他にも数千人が負傷しているという。

なお、この数にはトルコで被災し、死亡したシリア人975人は含まれていないという。

また、建物が倒壊するなどの被害を受けたシリア北部、北西部、西部の市町村は120あまりに達しているという。

ホワイト・ヘルメットはフェイスブック(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)のアカウントを通じて、6日の大規模地震による死者数が2,166人以上、負傷者が2,950人以上に増加したと発表した。

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ラタキア県のジャブラ市では、救援チームが6日のトルコ・シリア大地震によって倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっていた5人の遺体を回収した。

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民間防衛隊(シャーム解放機構などの反体制派と連携するホワイト・ヘルメットではないシリアの正規の組織)のサフワーン・バフルール隊長は報道声明を出し、ラタキア県ジャブラ市で倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっている人々の捜索・救出作業は続けられているとしたうえで、これまでに11人の生存者を救出、34人の遺体を収容、9人の救出活動を続けていることを明らかにした。

同市では10日、2人が新たに救出されている。

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SANA(2月10日付)が伝えた。

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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