ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はモスクワで年末の大規模記者会見を開催し、18日にニューヨークで開催予定の「国際シリア支援グループ」(ISSG)の外相級会合後に、米国が国連安保理に提案予定のシリア紛争終結に向けた決議(案)を支持する方針であることを明言した。
プーチン大統領はまた、アサド大統領に対して、この決議(案)において盛り込まれるであろうシリア紛争の解決策が「好ましくない」ものであっても受け入れるよう呼びかけた。
プーチン大統領は「我々に(紛争解決の)計画はあるかと言えばある。それは、ほぼすべての点において、米国が示した計画と合致している…。シリア政府は国連で承認されるであろう決議が、たとえ自分たちにとって好ましくないものだったとしても、受け入れるべきだ」と述べた。
プーチン大統領は16日、モスクワでジョン・ケリー米国務長官と会談し、シリア情勢、ウクライナ情勢について意見を交わし、またこの会談後、18日のニューヨークでの会合へのセルゲイ・ラブロフ外務大臣の参加を決定していた。
16日のケリー米国務長官との会談に関して、プーチン大統領は、シリア紛争の解決に向けた国連安保理決議の提案・採決などにバラク・オバマ大統領の提案について、米国と相互理解が得られたことを明らかにしたうえで、「ロシアは米国の提案におけるもっとも重要な点を支持している。それは、最終的なかたちにするための若干の取り組みを必要とするが、穏健であり、受け入れ得るものだ」と述べた。
そのうえで「いかなる武力紛争であっても…、すべての当事者が中庸を受け入れることが求められる」と強調した。
一方、トルコとの関係については、ロシア軍戦闘機撃墜が「敵対行為」だと批判、「彼らは我々が逃げ去ると思っていたが、ロシアはそのようなことは決してしない。我々はプレゼンスを強化し、さらなる戦闘機、地対空ミサイル・システムS-400、地対空ミサイル・システム「ブーク」を配備した…。トルコ軍はシリア領空を旋回してみるがいい」と述べた。
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RT(12月17日付)は、ヨルダン政府がロシアに対して、シリア国内で「テロ活動に関与していると疑われる」160の組織のリストを提示した、と伝えた。
AFP, December 17, 2015、AP, December 17, 2015、ARA News, December 17, 2015、Champress, December 17, 2015、al-Hayat, December 18, 2015、Iraqi News, December 17, 2015、Kull-na Shuraka’, December 17, 2015、al-Mada Press, December 17, 2015、Naharnet, December 17, 2015、NNA, December 17, 2015、Reuters, December 17, 2015、RT, December 17, 2015、SANA, December 17, 2015、UPI, December 17, 2015などをもとに作成。
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