ハサカ県では、ARA News(12月22日付)によると、ハサカ市に駐留するシリア軍部隊がダーイシュ(イスラーム国)と戦闘するため、同市南部のアリーシャ町近郊に進軍したが、同地に集結する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がこのシリア軍部隊を攻撃、2時間以上にわたる戦闘の末、シリア軍部隊は撤退した。
シリア政府に近い消息筋によると、この戦闘に先立って、東部地区(ダイル・ザウル県一帯)でのダーイシュとの戦闘の指揮をとるシリア軍ムハンマド・ハドゥール少将は、ハサカ県のアラブ系部族と会談し、ダーイシュの拠点都市の一つであるシャッダーディー市解放に向けて子息をシリア軍に従属させるよう要請し、従軍した若者には月額で700米ドルを、また部族長には1,000米ドルを支給すると約束していたという。
しかし、米軍の後援を受けて、シリア民主軍を主導する人民防衛隊は単独でのシャッダーディー市攻略をめざしているという。
AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。
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