アレッポ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(5月6日付)によると、アレッポ市南部郊外の要衝の一つハーン・トゥーマーン村に対して、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党、シャーム軍団、アジュナード・シャーム、スンナ軍などからなるファトフ軍が主導する反体制派が攻撃を加え、シリア軍、シリア人・外国人民兵(アフガン人シーア派など)を放逐、同地一帯を奪還した。
ARA News(5月6日付)によると、ファトフ軍はまた、ハーン・トゥーマーン市南西部のハミーラ村、マアッラータ村も制圧した。
シリア人権監視団によると、この戦闘で、ファトフ軍側の戦闘員43人、シリア軍側の兵士30人が死亡したという。
ファトフ軍は最近になって「再生」を果たしたばかり(http://syriaarabspring.info/?p=28441)。
なお、『ハヤート』(5月7日付)は、「自由シリア軍」として活動する武装集団の某戦闘員が「自由シリア軍」の傘下で戦う組織はこの攻撃には参加せず、シリア国内で外交的努力を支援している」と述べて、ヌスラ戦線らとの共闘を否定していると伝えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市内を砲撃した。
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ダマスカス郊外県では、ARA News(5月6日付)によると、ラフマーン軍団が声明を出し、東グータ地方でのイスラーム軍との対立に関して、「イスラーム軍のイニシアチブであれ、それ以外の組織の(停戦)案も我々には届いていない」と述べ、停戦に応じていないことを明らかにした。
AFP, May 6, 2016、AP, May 6, 2016、ARA News, May 6, 2016、Champress, May 6, 2016、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2016、al-Hayat, May 7, 2016、Iraqi News, May 6, 2016、Kull-na Shuraka’, May 6, 2016、al-Mada Press, May 6, 2016、Naharnet, May 6, 2016、NNA, May 6, 2016、Reuters, May 6, 2016、SANA, May 6, 2016、UPI, May 6, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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