ラッカ県では、シリア人権監視団によると、「北ラッカ解放作戦」実施中のシリア民主軍(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊主導)がタブカ市北方でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、米軍主導の有志連合がこれを空爆で支援した。
『ハヤート』(6月1日付)によると、シリア民主軍は「北ラッカ解放作戦」開始以降の1週間でタブカ市一帯の23カ村・農場を制圧したという。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川西部に面するティシュリーン・ダム一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、2カ村を新たに制圧した。
これに対して、『ハヤート』(6月1日付)によると、ダーイシュの拠点都市であるマンビジュ市では、住民多数が逮捕され、そのなかにはクルド人100人あまりが含まれていたという。
一方、ARA News(5月31日付)によると、有志連合と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つマンビジュ市にビラを空中散布した。
散布されたビラは、「ダーイシュ・アレッポ州」のロゴが入り、アブー・バクル・スィッディーク大隊の押印がなされた模造の「退去許可証」で、住民に対して退避を求め、空爆実施を予告した。
AFP, May 31, 2016、AP, May 31, 2016、ARA News, May 31, 2016、Champress, May 31, 2016、al-Hayat, June 1, 2016、Iraqi News, May 31, 2016、Kull-na Shuraka’, May 31, 2016、al-Mada Press, May 31, 2016、Naharnet, May 31, 2016、NNA, May 31, 2016、Reuters, May 31, 2016、SANA, May 31, 2016、UPI, May 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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