イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッリー町でイスラーム解放党のメンバー2人を拘束した。 1人はシリア人、もう1人は外国人だという。 「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。 一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村、バーラ村一帯を砲撃した。 また、トルコ軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマストゥーマ村に新たな野戦病院を設置した。 ** ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。 ** ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県14件、ラタキア県4件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認したと発表した。 シリア政府によると、停戦違反は19件。 一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。 AFP, February 27, 2021、ANHA, February 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 27, 2021、Reuters, February 27, 2021、SANA, February 27, 2021、SOHR, February 27, 2021などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.