ラタキア県北部のマシュラファ村の山岳地帯で大規模火災が発生(2024年10月31日)

ラタキア県では、北部のマシュラファ村の山岳地帯で大規模火災が発生した。

ラタキア県のジャラール・ダーウード民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではない正規の救急組織)の局長が、SANA(10月31日付)に対して明らかにしたところによると、火災はカサブ町からバドルースィーヤ村にいたる地域にも拡がり、民間防衛隊、消防隊、森林局が消火作業にあたった。

ヒムス県でも、シーン町からムタアアーリド村にいたる農地で晩に火災が発生し、消防隊と住民が消火作業にあたった。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍のレバノンへの爆撃で25人死亡、ヒズブッラーのイスラエルへのロケット弾攻撃で2人死亡(2024年10月31日)

ナハールネット(10月31日付)、NNA(10月31日付)、マナール・チャンネル(10月31日付)などによると、イスラエル軍は、バアルベック市近郊のスライビー農場とビドナーイル村を爆撃し、レバノン保健省によると、19人が死亡した。

イスラエル軍はまた、レバノン南部の3ヵ所を爆撃し、レバノン保健省の発表によると、ヒズブッラー傘下のイスラーム保健機構の隊員5人とアマル運動傘下のリサーラ・スカウトの隊員1人が死亡した。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、10月31日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して25回の攻撃を実施したと発表した。

このうち、ハイファー市北郊外(メトゥラ町)に対するロケット弾攻撃では、2人(うち1人は女性)が死亡した。

イスラエル軍がテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じてと発表したところによると、午後11時00分の時点で、ヒズブッラーは約90発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Naharnet, October 31, 2024、NNA, October 31, 2024、Qanat al-Manar October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を3件、55キロ地帯への侵犯を13件確認したと発表(2024年10月31日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を3件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、F-16戦闘機3機による領空侵犯を13件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月31日付)、タス通信(10月31日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 31, 2024、TASS, October 31, 2024をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所を通じて、難民4,358人がレバノンからシリアに入国したと発表(2024年10月31日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所(アリーダ、ジュースィヤ、ダブースィーヤ、ジスル・カマル(マトリバー)、ジュダイダト・ヤーブース)を通じて、難民4,358人がレバノンからシリアに入国したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月31日付)、タス通信(10月31日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 31, 2024、TASS, October 31, 2024をもとに作成。

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イスラエル軍がヒムス県クサイル市の住宅地や工業都市を狙って爆撃を行い、民間人多数が死傷:イスラエル軍はヒズブッラーの武器貯蔵施設と指揮所それぞれ複数ヵ所を攻撃したと主張(2024年10月31日)

ヒムス県では、SANA(10月31日付)によると、イスラエル軍がクサイル市の住宅地や工業都市を狙って爆撃を行い、民間人多数が死傷し、住居や工業地帯に物的損害が生じた。



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これに関して、イスラエル軍は午後3時37分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル軍がヒズブッラーのラドワーン部隊と弾薬部隊が使用していたクサイル市地域の武器貯蔵施設と指揮所それぞれ複数ヵ所を攻撃したと発表した。

発表によると、武器貯蔵施設への攻撃は、イランからシリア経由でレバノンに武器を密輸しているヒズブッラーの第4400部隊のインフラを標的とした攻撃の一環。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の爆撃が3回におよび、クサイル市南のダッフ橋一帯、フーシュ・サイイド・アリー村付近、カーア・プロジェクト地区を狙われ、レバノンのヒズブッラーに協力するシリア人3人と民間人8人が死亡、ヒズブッラーに協力するシリア人7人と民間人2人が負傷した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って135回(うち109回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより247あまりの標的が破壊され、軍関係者272人が死亡、199人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:52人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):80人
「イランの民兵」の外国人メンバー:25人
シリア軍将兵:62人

また、民間人も51人が死亡、58人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:50回
ダルアー県:17回
ヒムス県:40回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回
スワイダー県:2回
ラタキア県:2回

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024、November 1, 2024などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗は占領下ゴラン高原やイスラエル各所の重要標的7ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年10月31日)

イラク・イスラーム抵抗は午前0時15分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、占領下ゴラン高原の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前2時36分にも声明を出し、イスラエル北部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前4時13分にも声明を出し、イスラエル南部の軍事標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前5時31分にも声明を出し、イスラエル北部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前9時11分にも声明を出し、占領下ゴラン高原の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃下と発表した。

午前11時49分にも声明を出し、イスラエル中部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午後11時54分にも声明を出し、イスラエル南部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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イランの支援を受ける地元武装集団がダイル・ザウル県スブハ村にあるシリア民主軍所属自衛部隊の陣地1ヵ所を攻撃(2024年10月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イランの支援を受ける地元武装集団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるスブハ村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属自衛部隊の陣地1ヵ所を攻撃し、交戦した。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地が、シリア政府支配下のダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、マリーイーヤ村を砲撃(2024年10月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地が、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、マリーイーヤ村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市に米軍が違法に基地に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

また、ハッラーブ・ジール村の農業用空港を転用した米軍基地にも、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県を激しく攻撃、住民らが避難(2024年10月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、カフル・アンマ村、タディール村、アブザムー村、ダーラト・イッザ市、アターリブ市を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサーン村一帯、ナイラブ村一帯を自爆型無人航空機複数機で攻撃した。

サーン村一帯への攻撃では、オリーブ工場の労働者らが狙われ、男性とその妻が負傷、ナイラブ村では民間の自動車1台が狙われた。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のバーラ村一帯、カドゥーラ村一帯を砲撃した。

カドゥーラ村では、トルコ軍の拠点一帯も砲撃を受けた。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯を砲撃した。

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シリア対応調整者(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)によると、シリア軍による攻撃が激化したのを受けて、アレッポ県西部の37ヵ村の住民が避難、その数は過去48時間で1,843人以上に達した。

避難者の81%は女性と子どもだという。



AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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国防省は除隊した負傷軍人15名に対する健康年金と負傷補償の支給が行われたと発表(2024年10月31日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)で、2022年負傷重度法令第19号、2022年11月21日付の総司令官決定第670号、2019年の複数負傷法第26号に基づき、除隊した負傷軍人15名に対する健康年金と負傷補償の支給が行われたと発表した。
SANA(10月31日付)が伝えた。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、女性らが夜間逮捕・拘束中の家族らの即時釈放やジャウラーニー指導者の打倒を訴えて抗議デモ(2024年10月31日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、女性らが夜間逮捕・拘束中の家族らの即時釈放やアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒を訴えて抗議デモを行った。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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シリア人権監視団はイスラエルのレバノン攻撃激化を受けて避難・帰還しているシリア人が大統領の弟マーヒル・アサド少将が司令官を務めるシリア軍第4師団に恣意的に逮捕されていると主張(2024年10月31日)

シリア人権監視団は、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けてレバノンからシリアに避難・帰還しているシリア人が、アサド大統領の弟のマーヒル・アサド少将が司令官を務めるシリア軍第4師団に協力し、密輸に関与しているとされる地元武装集団に恣意的に逮捕され、2024年以降、その数は93人に上っていると発表した。

同監視団によると、第4師団は、シリア・レバノンに「違法」に設置されている15ヵ所以上の国境通行所に検問所を設置し、帰還者を逮捕しているという。

複数筋によると、当局の指名手配を受けているシリア人は、検問所を経由するのを避け、密輸業者に金銭を支払い、密輸ルートを通じた帰国することを選ぶ傾向があるという。

密輸業者は、入国希望者が希望する行先、とりわけ北・東シリア地域民主自治局の支配地域やトルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域への移動を斡旋しているとされる。

密入国は、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて増加しているが、複数筋によると、当局が国外に6年以上滞在した帰国者に対して、総合情報部の第251内務課(通称「ハティーブ課」)への出頭を求める召喚状を発出しており、多くのシリア人が帰国を拒否し、レバノン国内の道路、橋の下、廃墟となった店舗などで寝泊まりしているという。

なお、シリア人権監視団によると、9月に逮捕された帰還者は28人、10月に逮捕された機関車は43人にのぼるという。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局はイスラエルの攻撃激化を受けて、レバノンからシリアに避難し、同自治局の支配地に入ったシリア人およびレバノン人の数が20,206人に達していると発表(2024年10月31日)

北・東シリア地域民主自治局はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/aanes.official)で、イスラエルの攻撃激化を受けて、レバノンからシリアに避難し、同自治局の支配地に入ったシリア人およびレバノン人の数が20,206人に達していると発表した。

自治局によって設置されたレバノンからの入国者を担当する危機管理チームによると、内訳は以下の通り:

男性:7,465人
女性:6,193人
子供:6,433人

レバノン人:87人
遺体:28体

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて避難・帰還したシリア人住民に食料物資を配給(2024年10月31日)

ロシア当事者和解調整センターは、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けてシリアに避難・帰還したイドリブ県のハーン・シャイフーン市の住民に、砂糖、米、穀物、缶入り牛乳などの食料物資3トンを配給した。

センターはまた、レバノンから避難・帰還し、タルトゥース県タルトゥース市に収容されているレバノン人にも食料物資3トンを配給した。



SANA(10月31日付)が伝えた。

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ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、アレッポ県、ラッカ県、イドリブ県、タルトゥース県で食料パック980個(9.7トン分)を配給したと発表した。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024、TASS, October 31, 2024などをもとに作成。

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社会問題労働省はレバノンからの帰還者・避難民に対して、医療支援、救援、人道支援など30万件以上のサービスを提供していると発表(2024年10月31日)

社会問題労働省は、フェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mosal.syria/)で、NGOと連携して、レバノンからの帰還者・避難民に対して、医療支援、救援、人道支援など30万件以上のサービスを提供していると発表した。

これまでに提供したサービスの内訳は、食料パック3,200個以上、NGOやボランティアが設置しているキッチンで調理された食事94,639食、医療サービス124,000件以上、衛生サービス1,3,000件以上、応急処置約24,000件、44,000人以上への医薬品の提供、10,000人以上に対する救援サービス、そのほかメンタルケア、法律支援など。

また、社会問題労働省は、スワイダー県にある障がい者リハビリ・職業訓練学院が、同県の社会問題労働局の監督のもと、レバノンからの帰還者を大将とした、女性のヘアカット、ネイルケア、手工芸などの職業訓練コースを解説したと発表した。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアレッポ県西部のカフル・ハラブ村を砲撃し、ヌッブル市出身の「イランの民兵」の戦闘員1人が死亡、イドリブ県でもアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードがミラージャ村一帯で、シリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2024年10月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県西部のカフル・ハラブ村を砲撃し、ヌッブル市出身の「イランの民兵」の戦闘員1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室に所属するアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードがシリア政府の支配下にあるミラージャ村一帯で、シリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はヒズブッラーのラドワーン部隊の副司令官のムスタファー・アフマド・シャハーディーを殲滅したと発表(2024年10月30日)

ナハールネット(10月30日付)、NNA(10月30日付)、マナール・チャンネル(10月30日付)などによると、イスラエル軍は、バアルベック市と同市郊外、アレイ市近郊のハハーラ村を移動中のヒズブッラーのワゴン車、ナバティーヤ市などを爆撃、ワゴン車に乗っていた2人が死亡した。

30日の戦況に関して、イスラエル軍は、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル空軍がナバティーヤ市地域への爆撃で、ヒズブッラーのラドワーン部隊の副司令官のムスタファー・アフマド・シャハーディーを殲滅したと発表した。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、10月30日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して32回の攻撃を実施したと発表した。

イスラエル軍の発表によると、午後3時00分の時点で、ヒズブッラーは約50発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

レバノンの保健省は29日のイスラエル軍の爆撃で330人が死亡、165人が負傷したと発表した。

これにより、9月23日以降の死者数は2,822人、負傷者数は12,937人となった。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Naharnet, October 30, 2024、NNA, October 30, 2024、Qanat al-Manar October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を6件、55キロ地帯への侵犯を14件確認したと発表(2024年10月30日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を6件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、戦闘機による領空侵犯を14件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月30日付)、タス通信(10月30日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 30, 2024、TASS, October 30, 2024をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所を通じて、難民3,801人がレバノンからシリアに入国したと発表(2024年10月30日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所(アリーダ、ジュースィヤ、ダブースィーヤ、ジスル・カマル(マトリバー)、ジュダイダト・ヤーブース)を通じて、難民3,801人がレバノンからシリアに入国したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月30日付)、タス通信(10月30日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 30, 2024、TASS, October 30, 2024をもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエル領内と占領下ゴラン高原の重要標的2ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年10月30日)

イラク・イスラーム抵抗は午前5時8分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、「我々の占領地」北部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。


また、午後10時46分にも声明を出し、占領下ゴラン高原の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は10月28日にシリア領内のダーイシュのキャンプとして知られる複数ヵ所を爆撃し、メンバー35人を殺害したと主張(2024年10月30日)

米中央軍(CENTCOM)は声明(第20241030-01号)を出し、10月28日にシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)のキャンプとして知られる複数ヵ所を爆撃し、メンバー35人を殺害したと発表した。

爆撃はシリア国内の砂漠地帯にあるダーイシュの拠点複数ヵ所にいる幹部らを狙ったものだという。

ただし、28日に米軍がシリア領内で爆撃を行ったとの記録はない。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチ:イスラエルのレバノンへの攻撃激化を受けて、レバノンからシリアに逃れたシリア人が逮捕、拷問、拘留中の死亡といった抑圧の危険に晒されていると主張(2024年10月30日)

米国のヒューマン・ライツ・ウォッチは、イスラエルのレバノンへの攻撃激化を受けて、レバノンからシリアに逃れたシリア人が逮捕、拷問、拘留中の死亡といった抑圧の危険に晒されていると主張した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチが発表したレポートによると、2024年9月末以降、少なくとも4人の帰還シリア人が当局に逮捕されているという。

レポートはまた、ヒューマン・ライツ・ウォッチがレバノン在住のシリア人3人、帰還後に当局によって逮捕されたという5人の親戚を含むシリア人8人、シリア人人権研究者2人に対して行ったというインタビューの内容についても紹介している。

それによると、逮捕されたという5人のうち2人はヒムス県ダブースィーヤ国境通行所で、2人はアレッポ県とイドリブ県の県境の検問所で、軍事情報局によって逮捕されたという。

このうちの1人は、元シリア軍兵士で、13年間にわたってレバノンで暮らていたが、イスラエルの攻撃が激化するなかで、避難勧告を受け、10日、レバノン国内で路上生活をしたのち、10月7日に妻と4人の子供を連れて、ダブースィーヤ国境通行所を経由してシリアに避難した。

妻によると、この男性は予備役に服していなかったが、シリア政府の恩赦の対象となり免罪されると考えていたが、国境通行所で軍事情報局に逮捕されたという。

また、別の1人(34歳の男性)は、リビア行きのビザ取得に失敗した後、ダブースィーヤ国境通行所を経由して10月7日にシリアに帰還、その場で軍事情報局に逮捕されたという。

さらに、27歳の男性2人は、兵役忌避で逮捕されることを恐れ、密輸業者に金銭を支払い、シリアに密入国したが、アレッポ県とイドリブ県の県境の検問所で軍事情報局によって、同行していた2人とともに逮捕された。

2人の逮捕を家族に知らせたのは密輸業者。

業者は当局と釈放交渉を行っているとしたうえで、釈放するには1人につき、1,000ドルを支払うことを求められていると家族に伝えたという。

なお、シリア人権ネットワークによると、9月以降、レバノンから帰国したシリア人26人が逮捕されているという。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

首相府はイスラエルの攻撃激化を受けて急増しているレバノンからの避難民の入国を円滑化するため、入国時にシリア人に対して100米ドルの換金措置を11月15日まで停止すると発表(2024年10月30日)

首相府はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyrianPrimeMinistry)を通じて声明を出し、イスラエルの攻撃激化を受けて急増しているレバノンからの避難民の入国を円滑化するため、入国時にシリア人に対して100米ドルあるいはそれに相当する指定外貨の金額を換金することを定めて2020年の閣議決定第46号およびその修正条項の実施を11月15日まで停止すると発表した。

首相府は9月29日から1週間、同様の措置を実施し、10月15日に同月までの措置延長を決定していた。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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フランスの海運会社CMA CGMはラタキア港のコンテナ・ターミナルの管理にかかるシリア政府との契約を更新(2024年10月30日)

フランスの海運会社CMA CGMは、ラタキア港(ラタキア県)のコンテナ・ターミナルの管理にかかるシリア政府との契約を更新した。

CMA CGMが2009年にシリア政府と交わしていた管理契約は9月に満了となる予定だったが、シリア政府が契約更新の入札にCMA CGMを招致し、契約が更新された。

契約は、CMA CGMが子会社であるCMAターミナルズを通じてラタキア国際コンテナターミナル(LICT)の99%を管理することを定めている。

シリア・レポート(10月29日付)が伝えた。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024、The Syria Report, October 30, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地がシリア政府支配下のマヤーディーン市近郊の「イランの民兵」の拠点複数ヵ所を砲撃(2024年10月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地が、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の「イランの民兵」の拠点複数ヵ所を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ県ラサーファ市近郊で軍用車輛1輌を含むシリア軍の車3台を襲撃し、士官3人を含む兵士7人と民間人1人を殺害(2024年10月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラサーファ市近郊のシュワイハーン基地(シュワイハーン村)に至る街道沿線(シャンナーン村南西)で軍用車輛1輌を含むシリア軍の車3台を襲撃し、士官3人を含む兵士7人と民間人1人を殺害した。

同監視団によると、重傷を負っていた国防隊の隊員1人が31日に死亡した。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024、October 31, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊のスムーカ村を砲撃(2024年10月30日)

アレッポ県では、ANHA(10月30日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村を砲撃した。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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国防省はシリア軍部隊がアレッポ県とイドリブ県の農村地帯で、シリア軍の陣地は周辺の町村を攻撃するために「テロ組織」が発射した無人航空機10機を撃破したと発表(2024年10月30日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)で、シリア軍部隊がアレッポ県とイドリブ県の農村地帯で、シリア軍の陣地は周辺の町村を攻撃するために「テロ組織」が発射した無人航空機10機を撃破したと発表した。

https://youtu.be/R7kKuVT8gSI




SANA(10月30日付)が伝えた。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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保健省はイスラエルのレバノン攻撃激化を受けてシリアに避難・帰還したシリア人やレバノン人37,000人以上に対してこの35日間に85,000件以上の無料医療サービスを提供したと発表(2024年10月30日)

保健省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/)で、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けてシリアに避難・帰還したシリア人やレバノン人37,000人以上に対してこの35日間に85,000件以上の無料医療サービスを提供したと発表した。

提供場所別の内訳は以下の通り

ダマスカス県、タルトゥース県、ヒムス県の国境通行所:38,641件
収容センター:44,905件
病院:769件
救急車:914件

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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米国防総省ライダー報道官:23日のトルコの首都アンカラでの攻撃は「米国がテロ組織とみなしているPKKによるもの」(2024年10月29日)

米国防総省のパット・ライダー報道官は記者会見で、ロイド・J・オースティン米国防長官が10月23日のトルコの首都アンカラでのクルディスタン労働者党(PKK)によるとされる攻撃に関して、トルコの正当な安全保障上の懸念を認め、トルコによる最近のシリア北部に対する攻撃について議論、民間人への被害を避ける必要性を強調するとともに、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いにおいて米軍に対するリスクを軽減するため、米国とトルコが緊密に協力することの重要性を再確認したと述べた。

また、10月23日の攻撃に関して、「米国がテロ組織とみなしているPKKによるものだと理解している」と述べた。

AFP, October 30, 2024、ANHA, October 30, 2024、‘Inab Baladi, October 30, 2024、Reuters, October 30, 2024、SANA, October 30, 2024、SOHR, October 30, 2024などをもとに作成。

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