ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月22日付)を公開し、8月21日に難民375人(うち女性113人、子供192人)が新たに帰国したと発表した。 このうちレバノンから帰国したのは難民375人(うち女性113人、子供192人)、ヨルダンから帰国したのは0人。 これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は590,021人となった。 内訳は、レバノンからの帰還者194,773人(うち女性58,572人、子ども99,064人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。 43カ国で難民登録したシリア人の数は6,704,192人。 なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は819,301人(うち女性245,848人、子供417,555人)となった。 ** 一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。 うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。 グラーブ山通行所を経由して帰還した5人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は5人だった。 これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,168人(うち女性23,071人、子供27,228人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,764人(うち女性405,630人、子供670,994人)となった。 Ministry of Defence of the Russian Federation, August 22, 2020をもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.