アレッポ県では、ANHA(10月31日付)によると、今月半ばにトルコ占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域に進攻したシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、同地域内のラージュー町近郊のクワンダー村にあるスルターン・シャイフムース廟を爆破し、これを完全に破壊した。 一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域ないのマアバトリー(マーバーター)町近郊にあるサーリヤ村で反乱者解放機構が、最近になって同地を掌握したシャーム解放機構の総合治安機関と交戦し、双方に多数の負傷者が出た。 戦闘は、総合治安機関が、反乱者解放機構のサーリヤ村の司令官であるアブー・アブドゥッラー・イラーキーなる人物を含む住民多数し、村で略奪を行ったのを受けたもの。 総合治安機関は最近になって、シャッラーン町近郊のカフル・マッザ村で、住民4人を逮捕している。 うち2人はシリア国民軍第3軍団を主導するシャーム戦線のメンバーだという。 また、シャーム解放機構と共闘するシリア国民軍のハムザ師団は30日、アフリーン市の住民1人を身代金目的で誘拐している。 AFP, October 31, 2022、ANHA, October 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2022、Reuters, October 31, 2022、SANA, October 31, 2022、SOHR, October 31, 2022などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.