YPG主体のシリア民主軍は、地元部族長や名士の説得工作によりユーフラテス川左岸からダーイシュを撤退させる(2017年10月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハーブルール川右岸(西岸)のスワル町郊外と、ユーフラテス川左岸(東岸)のフシャーム町近郊からハジーン市にいたる地域で、地元の部族長や名士がダーイシュ(イスラーム国)と交渉し、同地を西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に引き渡すことで合意、少なくとも2カ村からダーイシュが撤退し、シリア民主軍の支配したに入った。

これにより、シリア民主軍はユーフラテス川左岸をダーイシュ最後の拠点であるブーカマール市方面(同川右岸)に南下する進路を確保したという。

一方、ユーフラテス・ポスト(10月23日付)によると、ダーイシュはスバイハーン市近郊のスバイハーン油田一帯でシリア民主軍と交戦、多数の戦闘員が死傷させた。

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アレッポ県では、ANHA(10月23日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区(北シリア民主連邦アレッポ地域)の青年250人が同地の防衛を任務とする人民防衛隊参加の新部隊第7連隊に入隊、宣誓を行った。

AFP, October 23, 2017、ANHA, October 23, 2017、AP, October 23, 2017、ARA News, October 23, 2017、Champress, October 23, 2017、Euphrates Post, October 23, 2017、al-Hayat, October 24, 2017、Kull-na Shuraka’, October 23, 2017、al-Mada Press, October 23, 2017、Naharnet, October 23, 2017、NNA, October 23, 2017、Reuters, October 23, 2017、SANA, October 23, 2017、UPI, October 23, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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