ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトゥッファーヒーヤ山の薪材集積所を砲撃、3人が重傷を負い、その後死亡した。 「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。 ** アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタディール村、カフル・ヌーラーン村を砲撃した。 ** イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を砲撃した。 一方、「決戦」作戦司令室は、ダール・カビーラ村近郊でシリア軍士官を狙撃し殺害した。 また、ブライジュ村近郊のシリア軍の陣地を攻撃した。 ** ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県3件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。 シリア政府によると、停戦違反は0件。 一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。 https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3063181723924563 AFP, October 11, 2021、ANHA, October 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 11, 2021、Reuters, October 11, 2021、SANA, October 11, 2021、SOHR, October 11, 2021などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.