イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村を爆撃した。 「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。 ** ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県16件、ラタキア県8件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。 シリア政府によると、停戦違反は20件。 一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。 https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3039564392952963 AFP, September 11, 2021、ANHA, September 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 11, 2021、Reuters, September 11, 2021、SANA, September 11, 2021、SOHR, September 11, 2021などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.