クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いANHA(1月5日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯からハサカ県ラアス・アイン市一帯にいたる地域(いわゆる「平和の泉」地域)を占領しているトルコが、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市近郊に位置するハズラ村北の国境に設置されたゲートから「危険な病気」に感染していると思われる狂犬約50匹を放ったと伝えた。 ハズラ村の複数の情報筋によると、トルコ軍は国境のゲートを開放し、狂犬約50匹をアムーダー市方面に放ちったという。 トルコ軍がシリア領内に狂犬を放つのが目撃されたのは、これが2度目だという。 AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.