イドリブ県では、シリア人権監視団が、複数の消息筋から得た情報として、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に所属する宗教警察の「サワーイド・ハイル」(善なる腕)のメンバーが5月に結成したファラーフ・センター(勧善懲悪委員会)が再び活動を活発化させていると発表した。 同消息筋によると、ファラーフ・センターは、若者たちのたまり場となっているイドリブ市近郊のコルニーシュ街道沿いの水タバコ・カフェを破壊したという。 また、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がイドリブ市内の検問所で、ジハード主義戦闘員12人を逮捕した。 12人が、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導していた「堅固に持せよ」作戦司令室の元メンバーかどうかは不明。 AFP, September 12, 2020、ANHA, September 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2020、Reuters, September 12, 2020、SANA, September 12, 2020、SOHR, September 12, 2020などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.