ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月31日付)を公開し、12月30日に難民1,100人が新たに帰国したと発表した。 このうちレバノンから帰国したのは346人(うち女性103人、子供176人)、ヨルダンから帰国したのは754人(うち女性226人、子供385人)。 これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は511,819人となった。 内訳は、レバノンからの帰国者163,772人(うち女性49,522人、子ども83,820人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者348,027人(うち女性104,457人、子ども177,494人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。 45カ国で難民登録したシリア人の数は6,682,935人(うち女性2,004,881人、子供3,408,297人)。 また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 741,099人(うち女性222,637人、子供378,236人)となった。 ** 一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。 うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。 グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。 これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は37,665人(うち女性11,516人、子供17,095人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,306,261人(うち女性394,075人、子供660,861人)となった。 Ministry of Defence of the Russian Federation, December 31, 2019をもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.