SANA(10月20日付)によると、米軍部隊はまたアレッポ県とラッカ県内に違法に設置されていた基地を放棄し、イラク領に向けて撤退した。 SANA特派員によると、荷物を積んでいない100台以上の車輌がイラク北部からシリア領内に入り、ハサカ県のカーミシュリー市、ハサカ市近郊のアブドゥルアズィーズ山を経由し、シリア西部に向かい、その後米軍基地で兵員や装備を回収し、イラク方面に向かったという。 [embed]https://youtu.be/lwuLCLq-gFM[/embed] ジュルフ・ニュース(10月20日付)によると、米軍部隊が撤退したのは、アレッポ県東部のスィッリーン町に設置されていた航空基地。 駐留部隊は基地を解体したうえで、マンビジュ市とハサカ市、カーミシュリー市を結ぶM4高速道路を通って、イラク方面に撤退したという。 AFP(10月20日付)によると、装甲車、兵員輸送車合わせて70台以上が米国旗を掲げてアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市、ハサカ県タッル・タムル町を経由してイラク方面に撤退、上空では米軍ヘリコプターが旋回し、護衛にあたったという。 ** SANA(10月20日付)によると、米軍はまたハサカ県クライブ村に建設されていた航空基地を破壊し、同地から撤退した。 ** SANA(10月20日付)は、米軍が撤退したアレッポ県マンビジュ市南西のサイーディーヤ地区の基地を取材し、跡地の写真多数を公開した。 AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Jurf News, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.