ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月17日付)を公開し、9月16日に難民1,431人が新たに帰国したと発表した。 このうちレバノンから帰国したのは382人(うち女性115人、子供195人)、ヨルダンから帰国したのは1,049人(うち女性315人、子供535人)。 これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は403,425人となった。 内訳は、レバノンからの帰国者127,095人(うち女性38,506人、子ども65,120人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者276,330人(うち女性82,935人、子ども140,917人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。 45カ国で難民登録したシリア人の数は6,646,677人(うち女性1,994,003人、子供3,389,805人)。 また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 632,705人(うち女性190,099人、子供322,959人)となった。 ** 一方、国内避難民9人が新たに帰宅した。 うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは9人(うち女性1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。 グラーブ山通行所を経由して帰還した9人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。 これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,416人(うち女性10,955人、子供16,239人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,012人(うち女性393,514人、子供660,005人)となった。 Ministry of Defence of the Russian Federation, September 17, 2019をもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.