ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月19日付)を公開し、8月18日に難民1,039人が新たに帰国したと発表した。 このうちレバノンから帰国したのは362人(うち女性109人、子供185人)、ヨルダンから帰国したのは677人(うち女性203人、子供185人)。 これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は362,027人となった。 内訳は、レバノンからの帰国者114,727人(うち女性34,574人、子ども58,436人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者247,300人(うち女性74,223人、子ども126,111人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。 また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 591,307人(うち女性177,455人、子供301,469人)となった。 なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。 ** 一方、国内避難民8人が新たに帰宅した。 うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは6人(女性1人、子供4人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。 これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,757人(うち女性14,416人、子供20,403人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,821人(うち女性393,478人、子供659,949人)となった。 なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。 Ministry of Defence of the Russian Federation, August 19, 2019をもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.