ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使はワシントンDCにあるアスペン研究所でのフォーラムで、シリア北東部での「安全地帯」設置に向けてトルコと合同作戦センターを開設したことに関して言及、米国が全面支援を続ける人民防衛部隊(YPG)を国境地帯から遠ざける、と述べた。 ジェフリー特使は「米国とトルコが行っている役割には違いがある…。YPGは米国の同盟者であり、米国とトルコは逆の立場をとっている。…YPGはクルディスタン労働者党(PKK)から派生しており、トルコは彼らを「テロリスト」とみなしている。これに対して、我々は彼らシリア自民が「テロリスト」だとは思っていない…。YPGは米国のテロ・ブラックリストにも国連のリストにも記載されていない。トルコは我が国そして同盟国にこの組織との関係を絶つよう要請している…。「安全地帯」が設置されれば、YPGは対トルコ国境地帯から遠ざけられるだろう」と述べた。 AFP, August 17, 2019、ANHA, August 17, 2019、AP, August 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2019、Reuters, August 17, 2019、SANA, August 17, 2019、SOHR, August 17, 2019、UPI, August 17, 2019などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.