ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月3日付)を公開し、7月2日に難民1,465人が新たに帰国したと発表した。 このうちレバノンから帰国したのは396人(うち女性89人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは1,069人(うち女性304人、子供516人)。 これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は287,787人となった。 内訳は、レバノンからの帰国者96,309人(うち女性28,929人、子ども48,837人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者191,478人(うち女性57,477人、子ども97,642人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。 また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 517,067人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。 なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。 ** 一方、国内避難民8人が新たに帰宅した。 うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは8人(うち子供1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。 これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は32,705人(うち女性10,237人、子供15,093人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,301,301人(うち女性383,321人、子供648,413人)となった。 なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した8人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。 Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2019をもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.