ANHA(6月3日付)は、ハサカ県フール町近郊にあるフール・キャンプに収容されていた国内避難民(IDPs)217世帯、約800人が、ラッカ県のラッカ市、タブカ市に帰還したと伝えた。 IDPsの帰還は、ラッカ県アイン・イーサー市で5月3日に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会が開催したシリア部族会合での決定を受けたもの。 フール・キャンプには、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族(女性、子供)を含む9,220世帯、3万1436人のIDPs(シリア国籍)が収容されているが、5月26日から帰宅希望者の登録が開始され、第1陣として、217世帯、800人の身柄が北・東シリア自治局から身元保証人となったアラブ部族長側に引き渡された。 800人は北・東シリア自治局が用意した旅客バスに分乗し、ラッカ市、タブカ市に向かった。 [embed]https://youtu.be/CJYE1sCe724[/embed] AFP, June 3, 2019、ANHA, June 3, 2019、AP, June 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 3, 2019、al-Hayat, June 4, 2019、Reuters, June 3, 2019、SANA, June 3, 2019、SOHR, June 3, 2019、UPI, June 3, 2019などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.