レバノン日刊紙『ムドン』(5月29日付)は、匿名情報筋の話として、タッル・フワーシュ村の前線で、シリア軍第5軍団に所属し、反体制武装集団との戦闘に参加していた元反体制武装集団の司令官がスハイル・ハサン准将指揮下の民兵(「トラ部隊」)によって背後から撃たれて死亡したと伝えた。 殺害されたのは、シリア政府と和解し、戦闘に参加していた「サルスール」を名のる前線司令官で、「トラ部隊」は随行していた5人にも発砲、1人が死亡、4人が負傷しハマー軍事病院に搬送されたという。 ** 一方、ハウラーン自由人連合は、複数の地元消息筋の話として、25日にダルアー県ダーイル町南部の学校近くで、元反体制武装集団メンバーのニダール・ハワーミダ氏が、軍事情報局のメンバーと思われるグループによって射殺されたと発表した。 ハワーミダ氏はシリア政府との和解を拒否していたという。 AFP, May 29, 2019、ANHA, May 29, 2019、AP, May 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2019、al-Hayat, May 30, 2019、al-Mudun, May 29, 2019、Reuters, May 29, 2019、SANA, May 29, 2019、SOHR, May 29, 2019、UPI, May 29, 2019などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.