アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏は、自身のフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)にメッセージを投稿し、社員の家族(女性たち)が不当に逮捕されていると不満を表明した。 マフルーフ氏がメッセージを投稿するのは1ヶ月半ぶり。 [embed]https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/posts/2659700770798827?__xts__%5B0%5D=68.ARAKfmdiwSH8atxR1A5nc8AZpW0MFYxW5ZGntudC5o5q4w89XUCD8VJHIUTdfM33aR7bsGM-rsBAE1-as8paCEooLtyRhCScSmDj8MdFG6ic2Wpa-MvGMc3NTkGWPaqxky3aLXsJ7iLZ4bWiLtW8fJ7ssJg2y1N_jU66dvqc1Wwmkf4a2rkXsNLRv2pgDRR6PKmKwSZYhJA98s1nhvD2TkKk4iQ2b90yXdJ8YBLBCNvaG5tW2h3ztDxCSYrM-g7HM-5k-HMVBn_YCzOBzHtMj85Lafy94OAJGic34MZxWo1KiJrtXmJolizOSLM1cM5jHPPAMOXUSoNS_0j7vP5gUw&__tn__=-R[/embed] メッセージの内容(全訳)は以下の通り: ** 「過去6ヶ月間、我々の社員たち一人一人への治安当局による逮捕が止まらない。第一線で活躍する男たちのほとんどを逮捕した。私のもとには女性しか残っていない。奴らは欲しかったものが手に入れられなかった末、すなわち我々が服従せず、彼らに譲歩しなかったことを受けた行動だ。彼らが我々に対してあらゆる措置を講じ、我々のすべての会社、我々のすべての口座、我々のすべての財産を差し押さえても、それに飽き足らず、恣意的な決定によって多くの会社を閉鎖し、社員数百人を解雇し、残された会社が、通常の法律に沿って事業を行うのを阻止した。解散を決定した会社のなかには、ヌール・マイクロファイナンス社も含まれている。同社は、低所得者の生活を楽にするため、ソフトローンを通じた支援を行ってきた。支援を必要とする人々に対する我々のあらゆる支援を禁止し、現物ないしは現金による支援を行うすべての道を閉ざしたうえで、(ヌール・マイクロファイナンス社は)逮捕の苦しみに晒された。これら一連の違法で異常な措置を講じても、治安機関はこれに飽き足らず、我々の組織に所属する女性たちを一人ずつ逮捕し、圧力をかけ始めた。男たちは脅迫を受けて、捏ち上げの証言によって、不正な通貨取引を行ったという嫌疑をかけられている。その狙いは、我々の評判を貶めることにある。一方、女性たちに対しては、さまざまな方法を命じて、要求を呑ませようとしている…。これこそ最上のハラームなのではないか?! 法はどこにあるのか?! 制度はどこにあるのか?! 無垢な人々を守る憲法はどこにあるのか?! テロリストになったから、こんな風に振る舞い、不当に何週間も拘束されているとでも言うのか。彼らは皆、評判が良く、高い道徳と秀でた愛国心を持っている。何のためにこうしたことをしているのか?! 我々に圧力をかけて、貧しい人々や支援を必要とする人々のために確保してきた我々の財産を譲渡させるためか。 我々は彼らにこう言いたい。「あなた方は僕たちに不義を行うのを恐れていないのか?」 「僕たちの主を恐れていないのか? アッラーの言葉が聞こえないのか。 『汝らの主は、自らの僕たちに不義を行うことはない』。 正しきアッラーの僕たちに、よくも不義を行っているものだ?! あなた方の不義は大それてはいるが、アッラーの方が偉大だ。 崇高にして偉大なるアッラーの他に全能なる力はない」。 注:この書き込みにコメントしないで欲しい。治安当局がコメントをする人を追跡し、圧力を受けるか、逮捕されることになる。」 AFP, July 9, 2020、ANHA, July 9, 2020、AP, July 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2020、Reuters, July 9, 2020、SANA, July 9, 2020、SOHR, July 9, 2020、UPI, July 9, 2020などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.