ニッキー・ヘイリー米国連大使は、CBS(4月15日付)のインタビューのなかで、米軍のシリアからの撤退の条件について言及した。 ヘイリー大使は、米軍のシリア駐留に関して三つの条件があるとしたうえで、「第1は、米国の国益を危険に曝さないよう、化学兵器を使用させないことを保証すること…。第2は、ダーイシュ(イスラーム国)を打ち負かすこと…。第3はイランの行動を追跡する監視地点の確立を保証すること」と具体的に述べた。 そして、「我々の目的は米軍を祖国に帰還させることだ。だが、これらが実現することを確証になければ、シリア領内から撤退はしない」と明言した。 ** ヘイリー大使はまた、フォックス・ニュース(4月15日付)に対して、「シリア政府への支援を続けるロシアへの新たな制裁を準備しており、月曜日(16日)に発表されるだろう。これによって、シリアの化学兵器使用関連設備と関係があるロシアの企業は影響を受けることになる」と述べた。 AFP, April 15, 2018、ANHA, April 15, 2018、AP, April 15, 2018、CBS, April 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2018、Fox News, April 15, 2018、al-Hayat, April 16, 2018、Reuters, April 15, 2018、SANA, April 15, 2018、UPI, April 15, 2018などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.