故ムスタファー・トゥラース元国防大臣の次男で政権を離反した元共和国護衛隊准将でアサド大統領の元友人フィラース・トゥラース氏(現在ワアド潮流を名乗る反体制組織を主導)は、ワッツアップを通じて音声声明を出し、ヒムス県北部とハマー県南部の反体制派支配地域(緊張緩和地帯)をロシアとシリア政府に引き渡すためのイニシアチブを発揮したいとの意向を示した。 トゥラース氏は「中部地区の合同軍事司令部とフマイムーム航空基地のロシア軍司令部に提示するまで、(ロシアとシリア政府への引き渡しにかかる文書の)内容を明らかにはしない」としたうえで、「この地域の治安と安全を回復するためにイニシアチブを発揮し…、シリアが、ダマスカスの中央政府とつながりのある高い権限を有する地方から構成される国になる手本としたい」と述べた。 ドゥラル・シャーミーヤ(4月12日付)が述べた。 [caption id="attachment_48226" align="aligncenter" width="622"] al-Durar al-Shamiya, April 12, 2018[/caption] AFP, April 12, 2018、ANHA, April 12, 2018、AP, April 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 12, 2018、al-Hayat, April 13, 2018、Reuters, April 12, 2018、SANA, April 12, 2018、UPI, April 12, 2018などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.