サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子兼第一副首相兼国防大臣兼経済開発評議会議長は、米『タイムズ』誌(3月30日付)のインタビューのなかで、シリア情勢に関して「バッシャール(・アサド大統領)は残留するだろう。だが、私は、イラン人に好き放題やらせないのがバッシャールのためだと思っている」と述べた。 その一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配地域やヒムス県タンフ国境通行所一帯に進駐を続ける米軍については、「米軍は長期的とは言わないまでも、少なくとも中期的には留まるべきだ」と述べたうえで、米軍がシリア・イラク国境から撤退すれば、「シーア派回廊」が確立し、イランを利すると警鐘をならした。 [caption id="attachment_47855" align="aligncenter" width="622"] CNN, March 30, 2018[/caption] AFP, March 31, 2018、ANHA, March 31, 2018、AP, March 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2018、al-Hayat, April 1, 2018、Reuters, March 31, 2018、SANA, March 31, 2018、Time, March 30, 2018、UPI, March 31, 2018などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.