レックス・ティラーソン米国務長官は、トルコの首都アンカラを訪問し、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談し、シリア北部の西クルディスタン移行期民政局支配地域、とりわけアレッポ県マンビジュ市一帯地域の処遇などをめぐり協議した。 会談後、チャヴシュオール外務大臣は、「トルコは、マンビジュ市から民兵(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG))を退去させるためだけに、米国とシリアで共同歩調をとることができるだろう」と述べた。 チャヴシュオール外務大臣はまた「我々は、両国関係を正常化することで合意に達した」と付言したうえで、「米国は約束・誓約を現場で実行する必要があり、声明を発するだけであってはならない」と強調した。 これに対して、ティラーソン国務長官は「米国とトルコは今後シリアで、別個に行動することはなくなるだろう…。我々はシリア北部の現下の危機を乗り越えるために共に行動したいと考えている…。米国はマンビジュ市に関してトルコに行った約束に基づいて行動し、それを優先事項としたい」と述べた。 そのうえで「両国はシリアのマンビジュの今後を解決するための共同のしくみを最優先に構築することで合意した…。我々は共に行動することになる。こうした問題を実現するためのすぐれた仕組みがあるし、実行されるべき多くの活動がある」と付言した。 [caption id="attachment_46500" align="aligncenter" width="622"] al-Durar al-Shamiya, February 16, 2018[/caption] AFP, February 16, 2018、ANHA, February 16, 2018、AP, February 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2018、al-Hayat, February 17, 2018、Reuters, February 16, 2018、SANA, February 16, 2018、UPI, February 16, 2018などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.