シリアのアイマン・スーサーン外務在外居住者省次官は、「敵(イスラエル)は、今度はより大きなサプライズに直面するということをしっかりと認識すべきだ。なぜなら、シリアが行うであろう消耗戦に対して、イスラエルは抗うことなどできないからだ」と述べた。 この発言は、イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣が、10日のシリア軍によるイスラエル軍戦闘機撃墜に関して、「今は言葉ではなく、行動が求められいる時だ…。我々は、断固として、そして力をもって、あらゆる挑発に対しても報復を行う。すべてが正確に遂行され、我々は国益を守り続ける」と述べたことを受けたもの。 スーサーン次官はまた、1月末のソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会に関して、「議長、メンバーがシリア人でないいかなる委員会に対しても、我々は関与しないし、我々には関係ない」と述べ、国連でのジュネーブ大会の仲介者を務めるスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表を仲介者の介入に難色を示した。 スーサーン次官はまた、「(制憲)委員会の任務、任期、メンバーの数は、ソチ(での大会)の参加者によって判定されねばならない」と述べ、大会に参加しなかった最高交渉委員会などの反体制派の参画に拒否の姿勢を示した。 そのうえで、デミストゥラ氏に関しては「混乱の原因は歪んだ(彼の)解釈にある…。(ソチでの)大会は彼に何の権能を与えていない。彼は単なるファシリエーターであって、仲介者でもない」と批判した。 ロイター通信(2月13日付)が伝えた。 AFP, February 13, 2018、ANHA, February 13, 2018、AP, February 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2018、al-Hayat, February 14, 2018、Reuters, February 13, 2018、SANA, February 13, 2018、UPI, February 13, 2018などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.