トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、首都アンカラで与党公正発展党(AKP)の議員を前に演説し、有志連合を主導する米国が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を母胎として「国境治安部隊」を創設していることに関して、ドナルド・トランプ米政権と断交した、と述べた。 エルドアン大統領は「米政府が主導する有志連合がトルコ、イラクとの国境地帯で、シリア民主軍指導のもとに新たな治安部隊を創設しようとしていることへの対抗措置として…、トランプ大統領とは近い将来、シリア情勢をめぐって連絡をとり合わず、この間、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領と連絡を取り合うことにする」と述べた。 エルドアン大統領はまた「我々はマンビジュ、アフリーンからほどなくテロリストを根絶する。彼らがだれの支援を受けようとも…。アフリーンでのトルコの軍事作戦は、シリア反体制派の戦闘員がそれを支援するだろう…。この紛争は我々のためでなく、彼らのために行われる」と付言した。 ドゥラル・シャーミーヤ(1月16日付)、『ハヤート』(1月17日付)などが伝えた。 AFP, January 16, 2018、ANHA, January 16, 2018、AP, January 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2018、al-Hayat, January 16, 2018、Reuters, January 16, 2018、SANA, January 16, 2018、UPI, January 16, 2018などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.