ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は人民議会本会議で、シリアをめぐる内外情勢、とりわけ「テロとの戦い」の進捗や「緊張緩和地帯」の動静についての報告を行った。 ムアッリム外務在外居住者大臣はそのなかで、「シリアにおいてテロとの戦いでの勝利について話すのは時期尚早だ…。我が国に対する国際的な陰謀は続いている」と述べ、米国やトルコの介入を非難した。 また「シリア北部の一部のグループが米国のためにトロイの木馬を建造しようとしている」と述べ、西クルディスタン移行期民政局を批判、「ダマスカスの優先事項はテロ撲滅と国家統合だ」と強調した。 一方、ロシア、トルコ、イランの合意に基づいて設置された「緊張緩和地帯」に関しては、「テロリストは違反を繰り返し、シリア軍はこうした違反に対して報復を行っている…。緊張緩和地帯が現状で維持されることは今後は認められない。なぜなら、シリア全土からテロリストを根絶することが目標だからだ」と強調した。 SANA(12月19日付)が伝えた。 [caption id="attachment_44610" align="aligncenter" width="622"] SANA, December 19, 2017[/caption] AFP, December 19, 2017、ANHA, December 19, 2017、AP, December 19, 2017、ARA News, December 19, 2017、Champress, December 19, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 19, 2017、al-Hayat, December 19, 2017、al-Mada Press, December 19, 2017、Naharnet, December 19, 2017、NNA, December 19, 2017、Reuters, December 19, 2017、SANA, December 19, 2017、UPI, December 19, 2017などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.