2015年9月1日(火)から10日(木)までのシリアをめぐる主な動きは以下の通り。
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家族らとともにトルコからギリシャに向かう途中に遭難し、トルコ海外で遺体で発見されたシリア人幼児の画像が西側諸国で大きく取り上げられ、シリアなどからの難民・移民の問題への関心がにわかに高まりを見せるなか、英国が8月21日にシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)を標的とした空爆を行ったと発表、またフランス、オーストラリアがシリア領内でのダーイシュに対する空爆を行うと発表した。
一方、イドリブ県で、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍に対するシリア軍の劣勢が顕在化するなか、ロシアによるシリアへの軍事支援強化に関する情報が流れ、プーチン大統領やロシア外務省高官らがこの動きを事実上認め、米国がこれに対して強い懸念を表明するとともに、ギリシャとブルガリアにロシア機の領空通過禁止を要請した。
だが、ロシア政府は、シリア領内でロシア軍が戦闘に参加しているとの情報についてはこれを否定した。
西側諸国、ロシアがシリアへの軍事介入を強めるなか、アル=カーイダ総司令部のアイマン・ザワーヒリー師が、音声声明で、欧米諸国、シリア政府、イランとの戦いでの共闘をダーイシュに呼びかけた。
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■米CIAとJSOCがシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)幹部殺害のための極秘作戦を実行か?(2015年9月1日)『ワシントン・ポスト』(9月1日付)は、複数の米高官の話として、米中央情報局(CIA)と米統合特殊作戦軍(JSOC)が、シリア領内でダーイシュ(イスラーム国)の幹部を殺害するため、無人攻撃機を使った秘密作戦を実施している … 続きを読む →
■レッジェリFrontex代表はシリアのパスポートを密売買するトルコ人グループの存在を指摘、「シリアのパスポートを持つ移民の多くは、おそらくは北アフリカなどの出身者で、経済的な理由で移民しようとしている」(2015年9月1日)欧州対外国境管理協力機関(Frontex)のファブリス・レッジェリ代表は、欧米諸国で注目を浴びているEU領内への避難民の流入に関して、Euro 1(9月1日付)に対し、トルコにシリアのパスポートを売買するブローカーがいる … 続きを読む →
■イランのアブドゥッラフヤーン副外相がシリアを訪問し、ハルキー首相、ムアッリム外相と相次いで会談(2015年9月2日)イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)がシリアを訪問し、ワーイル・ハルキー首相、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と個別に会談し、二国間関係の強化、シリア紛争解 … 続きを読む →
■トルコの海岸に溺死したシリア人幼児の写真が次々と公開され、欧米諸国で話題に(2015年9月2日)シリア人避難民を乗せて、トルコ領内からギリシャのコス島方面に向かっていたボート2隻が2日に相次いで沈没し、『インディペンデント』(9月2日付)などによると、子供2人を含む12人が死亡した。トルコ日刊紙『デイリー・サバフ … 続きを読む →
■ケリー米国務長官「中東の国が適切な時期にシリアに地上部隊を派遣し、ダーイシュ(イスラーム国)の掃討にあたるべき」(2015年9月2日)ジョン・ケリー米国務長官は、CNN(9月2日付)のインタビューで、中東地域内の国が適切な時期にシリアに地上部隊を派遣し、ダーイシュ(イスラーム国)の掃討にあたるべきだとの見解を初めて示した。 ケリー国務長官は、インタビュ … 続きを読む →
■イランのアブドゥッラフヤーン副外相がアサド大統領と会談:「いかなる政治的解決においても、アサド大統領が果たす役割は基本的且つ基軸的でなければならない」(2015年9月3日)シリアを訪問中のイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)は、ダマスカスでアサド大統領と会談し、シリア国内でのテロや一部外国によるテロ組織への支援、紛争解決に向けた政治プロセス活性
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■ロシアのプーチン大統領、シリアへの直接軍事介入を否定する一方、「アサド大統領は早期に国会選挙を行い、建設的野党・反体制派と権力を分有する準備ができている」と発言(2015年9月4日)ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、ウラジオストク市で開催中の経済フォーラムで、ロシア軍がシリアに戦闘機や部隊を派遣したとの一部報道に関して、「我々はさまざまな可能性を検討しているが、ダーイシュ(イスラーム国)に対す … 続きを読む →
■『ニューヨーク・タイムズ』はロシアがシリア政府に対して大規模な軍事支援を計画していると伝える(2015年9月4日)『ニューヨージュ・タイムズ』(9月4日付)は、ロシアがシリアに先遣隊を派遣したほか、シリア国内の飛行場に数百人の舞台を収容できるプレハブ設備を輸送したとしたうえで、ロシアがシリア政府に対して大規模な軍事支援を計画している … 続きを読む →
■トルコ海岸で遺体で発見されたシリア人幼児の父親の素性(2015年9月4日)クッルナー・シュラカー(9月4日付)は、フェイスブックの情報として、2日にギリシャにボートで移動中に遭難し、トルコ海岸で遺体として発見されたアイラーン・クルディーくん(本名アイラーン・シャンヌー、クルド語名アーラーン・シ … 続きを読む →
■ケリー米国務長官はラブロフ露外相との電話会談で、シリア政府への軍事支援強化への懸念を伝える(2015年9月5日)ジョン・ケリー米国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は電話会談を行い、シリア情勢などへの対応について意見を交わした。 電話会談で、ケリー米国務長官はラブロフ外務大臣に対して、ロシアがシリア政府への軍事支援を強化し … 続きを読む →
■トルコ当局は、海岸でシリア人幼児が遺体で発見された事件で、シリア人4人を逮捕(2015年9月5日)ARA News(9月6日付)によると、トルコ治安当局が、シリア人幼児アイラーン・クルディーくん(本名アーラーン・シャンノー)が溺死し、トルコ海岸で遺体で発見された事件に関して、アイラーンくんの家族らが乗っていたボートを … 続きを読む →
■シリア政府支持者がSNSでロシア軍兵士とシリア軍兵士が写った写真を公開(2015年9月5日)ARA News(9月6日付)は、シリア政府支持者がSNSなどで、ロシア軍兵士と思われる男性らとシリア軍兵士が写っている写真を公開したと報じた。
これに関してタルトゥース市の住民の一人(匿名)は、ARA Newsに対して … 続きを読む →
■英財務大臣「避難民流入問題の根本である邪悪なアサド体制とダーイシュ(イスラーム国)に対処すべき」(2015年9月6日)英国のジョージ・オズボーン財務大臣はG20財務相会議出席のために訪問中のトルコで、シリア情勢について「問題(欧州への避難民の流入)に根本、すなわち邪悪なアサド体制とダーイシュ(イスラーム国)のテロリストに対処すべきだ。シ … 続きを読む →
■ロシア外務省報道官「ロシアは、テロと戦うシリア当局に軍備を供与していることを隠したことなどない」(2015年9月7日)ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、5日に行われたセルゲイ・ラブロフ外務大臣とジョン・ケリー米国務長官の電話会談に関して、「ロシア側は、これまでに1日たりとも、テロと戦うシリア当局に軍備を供与ていることを隠したことな … 続きを読む →
■ロシアによる軍事支援強化に先んじて、英首相は8月にラッカ市を単独空爆したと認める一方、仏大統領もシリア空爆に向けた偵察飛行を開始すると発表(2015年9月7日)英国のデヴィッド・キャメロン首相は、英議会下院で、英空軍が8月21日に無人戦闘機でシリア領内のラッカ市を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの英国人2人を含む3人を殺害したと証言した。 殺害されたメンバーの1人はレ … 続きを読む →
■『ハヤート』:ロシアによる軍事支援増強は、6月のムアッリム外相のモスクワ訪問時に具体的に検討されていた(2015年9月7日)『ハヤート』(9月7日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、ロシアのヴラジミール・プーチンに大統領が4日に「シリア政府への軍事、技術支援を続ける」と述べたことに関連して、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が6月末 … 続きを読む →
■ブルガリアが米国の要請を受け、シリアに向かうロシア機の領空通過を禁止(2015年9月8日)ブルガリア外務省報道官はロイター通信(9月8日付)に対し、ブルガリア政府がシリアに向かうロシア軍貨物機の領空通過を認めない方針を決定したことを明らかにした。
『ハヤート』(9月9日付)は、これに関して、米国が、ロシアによるシ … 続きを読む →
■イラン訪問中のスペイン外相「アサド大統領と交渉すべきだ。和平は敵どうしが行うのが常だ」(2015年9月8日)スペインのホセ・マヌエル・ガルシア=マルガージョ外務大臣は訪問先のイランで、シリア情勢に言及し、シリア政府と交渉すべきだと表明した。 ガルシア=マルガージョ外務大臣はカデナ・セル放送(Cadena SER)に対して、「部 … 続きを読む →
■イランのロウハーニー大統領「シリアとイラクのテロを根絶したいのなら、国際社会が一致団結してテロ根絶をめざし、そのうえで中央政府を承認し、民主化を追求するべき」(2015年9月8日)イランのホセイン・ロウハーニー大統領は、シリア・イラク情勢に関して、両国におけるテロを根絶し、安定を回復したいのであれば、国際社会が一致団結してテロ根絶をめざし、そのうえで中央政府を承認し、民主化を追求するべきだと主張し … 続きを読む →
■フランスがシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)空爆に向け偵察飛行開始、オーストラリアもシリア領内での空爆を決定:難民流入の主因に対処する姿勢を誇示(2015年9月9日)フランス軍は声明を出し、「ダーイシュ(イスラーム国)に関する情報収集」のため9日にシリア領空で偵察活動を行ったと発表した。 偵察活動にはラファール戦闘機を使用されたという。AFP(9月9日付)が伝えた。 ** オースト … 続きを読む →
■ロシア外務省は「シリア軍にロシア製の新たな装備の教練するための軍事顧問複数名を派遣した」と認める一方、ロイター通信はロシア軍がシリア軍の作戦に参加したと伝える(2015年9月9日)『ハヤート』(9月10日付)によると、ミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、「シリアへのロシア軍の専門家の駐在は、ロシア製装備の使用について教練を行う必要があることが理由で、これらの装備は、ロシア・シリア間の軍事技術協力の枠
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■ギリシャは米国の要請を事実上拒否し、シリアに向かうロシア機の領空通過を許可、ブルガリアもロシア機の臨検を条件に通過を認める意思を表明(2015年9月9日)タス通信(9月9日付)は、在アテネ・ロシア大使館高官からの情報として、ギリシャ政府が8月31日に、人道目的でシリアを往来するロシア機の領空通過を認めたと伝えた。
領空通過の許可機関は9月1日から24日で、この期間は、米国 … 続きを読む →
■アル=カーイダ指導者のザワーヒリー師がダーイシュ(イスラーム国)に「十字軍、世俗主義者、ヌサイリー派(アラウィー派)、サファビー朝の者ども(イラン)との戦闘」での共闘を暗に呼びかける(2015年9月9日)アル=カーイダ総司令部のアイマン・ザワーヒリー師は、サハーブ・ネットを通じて音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=ZkXQkkGuKrM)を発表、そのなかでダーイシュ(イスラーム国)が
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■ハモンド英外相、移行期間におけるアサド大統領の6ヶ月の残留を初めて提案、シリア情報大臣は「非合理且つ非論理的」と(2015年9月10日)
英国のフィリップ・ハモンド外務大臣は、シリアでの紛争和解に向け設置が目指されている移行期統治機関に関して、アサド大統領に6ヶ月間だけ移行期政府を指導することを認めることで、ロシア、イランの協力を得るべきだ発言した。 ハモ … 続きを読む
■ロシアのラブロフ外務大臣は、シリア駐留ロシア軍の増強に関する追加措置は講じていない、と述べ、ロシア軍がシリアでの軍事作戦に参加したとの一部報道を否定(2015年9月10日)ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア軍がシリア国内での軍事作戦に参加しているとするロイター通信(9月10日付)などの報道を否定した。 ラブロフ外務大臣は南スーダン外務大臣との共同記者会見で、シリア情勢について触れ、そ … 続きを読む
■有志連合(米軍)戦闘機がUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するタドムル市を初めて空爆(2015年9月10日)米中央軍(CENTCOM)は、9月9日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。 このうちシリア領内での空爆は10回におよび、ブーカマール市近郊(1回)、ハサカ市近郊(3回… 続きを読む →
米トルコ両政府が設置合意したアレッポ県北部の「安全地帯」では、有志連合による空爆が一日平均1~2回行われるようになるなか、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム戦線などをからなると思われる反体制武装集団の攻防が続いた。
トルコで米軍の教練を受けた第30師団は、こうしたなかでマーリア市に進駐し、ダーイシュとの戦闘に参加したと発表したが、在地の「穏健な反体制派」はこれを否定、「第30師団はいない」と発表した。
「穏健な反体制派」の足並みの乱れが露呈するなか、米国防総省は「穏健な反体制派」教練プログラムの「欠陥」を認め、改革計画の実施準備に入った。
他方、シリア中部のヒムス県では、ダーイシュがUNESCO世界文化遺産に指定されているパルミラ遺跡の塔墓を破壊、またダイル・ザウル航空基地への攻勢を強める一方、シリア政府の管理下にある最後の大規模油田であるジャズル・ガス採掘所に攻勢をかけたが、シリア軍がこれを死守した。
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■米軍の軍事教練を受けた第30師団がアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線と協調、「安全地帯」への進駐準備を完了するなか、トルコ軍とダーイシュ(イスラーム国)が国境地帯で交戦、またダーイシュは「安全地帯」の中心都市マーリアでマスタード・ガスを使用か?(2015年9月1日)トルコ領内で米軍の軍事教練を受けた第30(歩兵)師団の戦闘員の一人ナースィル・ニムル氏は、ARA News(9月1日付)に対して、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の同意を得て、米トルコ両政府が設置合意したと … 続きを読む →
■米軍の軍事教練を受けた第30師団が「安全地帯」のマーリア市に進駐し、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を砲撃(2015年9月2日)米国がトルコで軍事教練を施した第30(歩兵)師団のメンバーの一人タラール・スライマーン氏はARA News(9月2日付)に対して、同師団が米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」にある反体制武装集団の拠点都市 … 続きを読む →
■ダーイシュ(イスラーム国)がUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡の塔墓三つも破壊(2015年9月4日)シリアの遺跡博物館局のマアムーン・アブドゥルカリーム局長はAFP(9月4日付)に対し、UNESCO世界文化遺産に登録されているヒムス県タドムル市にあるパルミラ遺跡の塔墓三つが、同地を占拠するダーイシュ(イスラーム国)によ … 続きを読む →
■トルコのダウトオール首相「シリア北部に「安全地帯」設置を認めるよう国際社会を説得しようとしたが、留意されなかった」(2015年9月4日)トルコのアフメト・ダウトオール首相は、暫定内閣閣議で、トルコ領内へのシリア人避難民の流入を抑えるため、シリア北部に「安全地帯」設置を認めるよう国際社会を説得しようとしたが、こうした呼びかけが留意されることはなかった、 … 続きを読む →
■アレッポ県北部の「安全地帯」でダーイシュ(イスラーム国)と反体制武装集団の戦闘が続くなか、「穏健な反体制派」のシャーム戦線は、米軍の軍事教練を受けた「第30師団はいない」と主張(2015年9月5日)アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」における反体制武装集団の拠点都市マーリア市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と反体制武装集団が戦闘を続け、ダーイシュ戦闘員27 … 続きを読む →
■米国防総省は「穏健な反体制派」への軍事教練プログラムの「重大な欠陥」を認め、抜本的改革に乗り出す(2015年9月6日)『ニューヨーク・タイムズ』(9月6日付)は、米国防総省が、ダーイシュ(イスラーム国)掃討を目的として米軍行っている「穏健な反体制派」の軍事教練プログラムの「重大な欠陥」を認め、その抜本的改革を行うための計画を策定している … 続きを読む →
■ダーイシュ(イスラーム国)がヒムス県中部のジャズル・ガス採掘所一帯を完全制圧か?(2015年9月6日)アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」にあるハワール・キリス村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団が交戦した。 また有志連合がスィッリーン町郊外の … 続きを読む →
■ダーイシュ(イスラーム国)によるジャズル村(ヒムス県)完全制圧を受け、シリア政府は「最後の大規模油田」ジャズル・ガス採掘所を放棄(2015年9月7日)ヒムス県では、シリア人権監視団によると、6日にダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州がジャズル村一帯を完全制圧したのを受け、ジャズル・ガス採掘所の技術者、就労者らが設備、機器を破壊・焼却して撤収、シリア政府は「2,500バレル/ … 続きを読む →
■シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)からジャズル・ガス採掘所を死守、「穏健な反体制派」は「安全地帯」のハルジャラ村奪還に失敗(2015年9月8日)ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が完全制圧したとされるジャズル村一帯で、シリア軍とダーイシュが交戦した。 『ハヤート』(9月8日付)などは、7日にシリア政府がジャズル・ガス採掘所一帯を放棄し … 続きを読む →
■シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ヒムス県中部のジャズル・ガス採掘所を制圧か?(2015年9月9日)ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャズル・ガス採掘所一帯では、同地一帯の拠点を奪還したシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦した。一方、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国) … 続きを読む →
■ダイル・ザウル航空基地に対してダーイシュ(イスラーム国)が連続自爆攻撃を仕掛け、シリア軍多数が死亡(2015年9月10日) ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線らによるイドリブ県アブー・ズフール航空基地の完全制圧に続いて、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地 … 続きを読む
■ダーイシュ(イスラーム国)がノルウェー人、中国人人質釈放のため身代金支払いを要求(2015年9月10日)
ARA News(9月10日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が英語機関誌『ダービク』最新号で、拘束中のノルウェー人および中国人人質「売り出し中」と銘打って、身代金の支払いを要求した、と伝えた。 ダーイシュが身代金支払い … 続きを読む
ダマスカス郊外県のザバダーニー市では、シリア軍、ヒズブッラーが攻勢が攻勢を続け、市内の70%以上を支配下に納めた。
だが、イドリブ県では、ファトフ軍の攻勢が続き、2年以上にわたってヌスラ戦線をはじめとする武装集団の包囲を受けてきたアブー・ズフール航空基地が遂に陥落し、シリア軍はイドリブ県における最後の軍事拠点を喪失した。
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■アル=カーイダ系組織からなるファトフ軍がイドリブ県フーア市、カファルヤー町と首都ダマスカスへの砲撃を激化させる一方、シリア軍がダマスカス郊外県ザバダーニー市一帯、東グータ地方などへの空爆を継続(2015年9月1日) イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍によって包囲されているフーア市、カファルヤー町周辺各所で、国 … 続きを読む
■ラタキア市郊外で爆弾テロが発生し、住民10人が死亡(2015年9月2日) ラタキア県では、SANA(9月2日付)によると、ラタキア市郊外にあるハマーム広場に面した殉教者イマード・アリー学校前で、「テロリスト」が大量の爆発物を積んだ車が爆破し、住民10人が死亡、25人が重軽傷を負い、周辺の住宅な … 続きを読む
■シリア軍がザバダーニー市(ダマスカス郊外県)の70~75%を制圧、反体制武装集団は首都ダマスカスやジャルマーナー市を無差別砲撃(2015年9月2日) ダマスカス郊外県では、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市での作戦を継続し、市内のサイラーン交差点一帯の複数の建物群、および同交差点にいたる街道で … 続きを読む
■シリア軍がザバダーニー市(ダマスカス郊外県)でさらに進軍(2015年9月3日) ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がザバダーニー市で進軍を続け、シリア軍が「樽爆弾」6発を投下するなど、シャーム自由人イスラーム運動、地元武装集
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■アル=カーイダ系のファトフ軍がフーア市とカファルヤー町(イドリブ県)の寸断に成功する一方、ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)でシリア軍が攻勢を続ける(2015年9月4日)イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハルバ丘などフーア市、カファルヤー町の周辺一帯で、国防隊、人民諸委員会がヒズブッラーの指揮下で、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線などからなる… 続きを読む→
■シリア軍がザバダーニー市(ダマスカス郊外県)のバイト・ダーラーティー地区を制圧(2015年9月5日)ダマスカス県では、SANA(9月5日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともにザバダーニー市での作戦を継続し、バイト・ダーラーティー地区を制圧した。シリア軍はまた、マルジュ・スルターン … 続きを読む →
■反体制派は、ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)、フーア市、カファルヤー町(イドリブ県)の停戦に向けて、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動に代えて新たな交渉団を発足(2015年9月5日)『ハヤート』(9月6日付)によると、トルコのイスタンブールで活動する反体制組織のシリア・イスラーム最高評議会は、ダマスカス郊外県ザバダーニー市、イドリブ県フーア市、カファルヤー町での停戦に関して、シリア政府側との交渉を行 … 続きを読む →
■ハマー県、イドリブ県、ダマスカス郊外県でのシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘続く(2015年9月6日) ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市一帯、サアン・アスワド村一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と激しく交戦、またヒムス市ワアル地区ではシリア軍による砲撃が続い… 続きを読む →
■シリア軍、ヒズブッラーがザバダーニー市(ダマスカス郊外県)内のシリア商業銀行一帯を制圧(2015年9月7日) ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がザバダーニー市内で進軍を続け、ジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦するなか、シリア軍が同地一帯に「樽爆弾… 続きを読む →
■ヨルダンを拠点とする反体制派は、ダーイシュ(イスラーム国)に勝てないとの理由でダルアー県で活動する反体制武装集団への支援を停止(2015年9月7日)
マサール・プレス(9月7日付)は、ヨルダン国内に作戦司令室を置くシリアの反体制派がダルアー県で活動する反体制武装集団への物的支援、兵站支援を停止したと伝えた。
ヨルダン国内で活動する反体制派が、「ダーイシュ(イスラーム国 … 続きを読む →
■アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線が2年以上にわたり包囲を続けたアブー・ズフール航空基地(イドリブ県)を制圧か?(2015年9月8日) イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団が包囲を続けるアブー・ズフール航空基地一帯で、シリア軍とヌスラ戦線らが激しく交戦した。これに関して、クッルナー・シュラカー(9月9日 … 続きを読む →
■アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線がイドリブ県におけるアブー・ズフール航空基地を完全制圧、シリア軍は最後の軍事拠点を喪失(2015年9月9日)イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義集団が、県内におけるシリア軍の最後の軍事拠点だったアブー・ズフール航空基地を完全制圧した。アブー・ズフー … 続きを読む→
■ヌスラ戦線に近いサウジアラビア人説教師がアブー・ズフール航空基地で捉えたシリア軍兵士を「背教者」と非難(2015年9月10日)シャームの民のヌスラ戦線に近いサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ジハード布教者センター代表)が、ヌスラ戦線らによって9日までに完全制圧されたイドリブ県アブー・ズフール航空基地と思われる場所で、シ … 続きを読む
■ザバダーニー市でシリア軍、ヒズブッラーが掃討作戦を継続し、進軍を続ける(2015年9月10日)ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がザバダーニー市で、ジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦した。一方、ルハイバ市一帯で、ジハード主義武装集 … 続きを読む
シリア政府支配地域、反体制派支配地域の双方で住民によるデモが発生、ラタキア市では、ファトフ軍によるイドリブ県フーア市、カファルヤー町への包囲解除に向け、シリア政府に行動を求める声が高まる一方、アレッポ県各所では、シャームの民のヌスラ戦線の退去が主唱された。
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■イドリブ県、アレッポ県各所で、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線の退去とシャーム戦線支持を訴えるデモが発生(2015年9月1日)イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍の支配下にあるハーン・シャイフーン市で、住民が1日晩、ヌ … 続きを読む →
■ラタキア市、アレッポ市、ヒムス市郊外でデモが発生、フーア市、カファルヤー町へのアル=カーイダ系組織の包囲解除のための行動をシリア政府に要求(2015年9月1日)ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市ズィラーア地区で、イドリブ県フーア市、カファルヤー町に対するアル=カーイダ系組織からなるファトフ軍の包囲解除のための行動をシリア政府に求める座り込みデモが行われ、多数の
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■アターリブ市(アレッポ県)で、アル=カーイダ系組織ヌスラ戦線の退去を求めるデモ発生(2015年9月7日)アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月8日付)によると、アターリブ市で、住民がシャームの民のヌスラ戦線の退去を求めるデモを行い、トルコ国境のバーブ・ハワー国境通行所にいたる街道などを道路封鎖し、抗議行動を行った。
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スワイダー市で連続爆破テロが発生し、国内で活動を続ける反体制組織「カラーマの男たち」の指導者ワヒード・バアルース師が死亡した。
バルウース師爆殺を受け、「カラーマの男たち」の支持者らが市内で暴動・破壊行為を行い、またアラブ山での解放区設立を宣言する(偽の)声明が発せられたが、「カラーマの男たち」の指導者らは支持者に自制を求めた。
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カラーマの男たちは「声明第1号」を出し、バルウース師の死に関して、「軍事情報局スワイダー支局のワフィーク・ナースィル支局長、シリア大統領バッシャール・アサドの悪党に対して政治的疑いを向けており、これまでに起きた暗殺
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■4日の暴動で破壊されたスワイダー市のハーフィズ・アサド前大統領の立像の映像が初公開(2015年9月8日) シリア・ネット(9月8日付)は、スワイダー市で4日に発生した連続自爆テロ後の暴動で破壊されたハーフィズ・アサド前大統領の立像の映像(http://all4syria.info/wp-content/uploads/201 … 続きを読む
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