フランスがシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)空爆に向け偵察飛行開始、オーストラリアもシリア領内での空爆を決定:難民流入の主因に対処する姿勢を誇示(2015年9月9日)

フランス軍は声明を出し、「ダーイシュ(イスラーム国)に関する情報収集」のため9日にシリア領空で偵察活動を行ったと発表した。

偵察活動にはラファール戦闘機を使用されたという。

AFP(9月9日付)が伝えた。

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オーストラリアのトニー・アボット内閣は、有志連合の枠内で同国が行っているダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆の範囲をシリア領内にも拡大することを発表した。

オーストラリアでは8日、国家安全保障委員会において、シリア領内での軍事作戦に関する計画が合意されていた。

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欧米諸国、オーストラリアは、2日にトルコの海岸で遺体で発見されたシリア人幼児(アイラーン・クルディーくん)の画像が公開されたことを受け、シリアなどからの難民への関心がにわかに高まっており、英独がそれぞれ約2万人、フランス、カナダ、オーストリアが約1万人、米国が約3万人と難民受け入れを表明しているが、その一方、難民発生の主因であるシリア国内の混乱に対しては、シリア領内でのダーイシュへの空爆という方針を打ち出し、事態に対処しようとしている。

その一方で、ロシアによるシリア政府への軍事支援強化に対しては、とりわけ米国が警戒感を示している。

『ガーディアン』(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2015、AP, September 9, 2015、ARA News, September 9, 2015、Champress, September 9, 2015、The Guardian, September 9, 2015、al-Hayat, September 10, 2015、Iraqi News, September 9, 2015、Kull-na Shuraka’, September 9, 2015、al-Mada Press, September 9, 2015、Naharnet, September 9, 2015、NNA, September 9, 2015、Reuters, September 9, 2015、SANA, September 9, 2015、UPI, September 9, 2015などをもとに作成。

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