シリアの遺跡博物館局のマアムーン・アブドゥルカリーム局長はAFP(9月4日付)に対し、UNESCO世界文化遺産に登録されているヒムス県タドムル市にあるパルミラ遺跡の塔墓三つが、同地を占拠するダーイシュ(イスラーム国)によって新たに破壊されたことを明らかにした。
塔墓は紀元44年から103年にかけて建設されたもの。
ダーイシュによるパルミラ遺跡の遺構破壊は、ライオン像、バール・シャミーン神殿、ベル神殿に続いて4件目。
マサール・プレス(9月4日付)によると、フルクルス町一帯、マヒーン町一帯、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士4人が死亡した。
一方、SANA(9月4日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、ワーディー・アブヤド、バイヤラート村東部、タール山一帯、スフナ市、カルヤタイン市、ウンム・リーシュ村、ウンム・サフリージュ村、東ヒブラ村、ウンム・トゥワイナ村、マヌーフ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月4日付)によると、米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」における反体制武装集団の拠点都市マーリア市に対してダーイシュ(イスラーム国)が3日深夜から激しい攻撃を開始し、双方合わせて数十人が死傷した。
一方、マーリア市に隣接するサンダフ村では、シャーム戦線がダーイシュの攻撃に応戦、これを撃退したという。
他方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)による包囲が続くクワイリス航空基地一帯をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。
また、SANA(9月4日付)によると、航空士官学校一帯、サフィーラ市郊外のタッル・リーマーン村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線が占拠を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯に対して、シリア軍が砲撃を再開した。
またヤルムーク区に隣接するタダームン区にも迫撃砲弾2発が着弾、爆発した。
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ダルアー県で活動する南部自由人部族連合は声明を出し、ラジャー高地一帯でダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた戦いを開始すると発表した。
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米中央軍(CENTCOM)は、9月4日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して33回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(6回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
AFP, September 4, 2015、AP, September 4, 2015、ARA News, September 4, 2015、Champress, September 4, 2015、al-Hayat, September 5, 2015、Iraqi News, September 4, 2015、Kull-na Shuraka’, September 4, 2015、September 5, 2015、al-Mada Press, September 4, 2015、Masar Press Agency, September 4, 2015、Naharnet, September 4, 2015、NNA, September 4, 2015、Reuters, September 4, 2015、SANA, September 4, 2015、UPI, September 4, 2015などをもとに作成。
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