4日に爆殺された反体制組織「カラーマの男たち」指導者のワヒード・バルウース師葬儀に数千人が参列、一部が暴徒化するも、「カラーマの男たち」指導者が自制を呼びかけ、事態は収束(2015年9月7日)

スワイダー県では、『ハヤート』(9月8日付)などによると、4日の連続爆破テロで死亡された反体制組織「カラーマの男たち」の指導者ワヒード・バルウース師の葬儀がスワイダー市内の県立競技場で執り行われた。

クッルナー・シュラカー(9月7日付)によると、葬儀には数千人の住民が参列し、ドゥルーズ派の旗、シリア国旗などを掲げ(反体制派が使用するフランス委任統治領シリアの国旗(いわゆる革命旗)は映像などでは確認されず)弔意を示したが、シリア政府関係者の参列は見られなかった。

これに関して、ARA News(9月7日付)は、「カラーマの男たち」の支持者らがフェイスブックなどを通じて、シリア政府関係者の参列を阻止するよう呼びかけた、と伝えた。

クッルナー・シュラカーによると、葬儀後、参列者500人以上が、スワイダー県庁舎前でデモを行い、舎内に突入を試みたが、「カラーマの男たち」の指導者の一人が、デモ参加者に対して、突入を止め、「バルウーニー師の埋葬が終わるまで行動を控えるよう」呼びかけた。

この呼びかけに対して、参列者の一人が空砲を撃ち、怒りを露わにしつつも、この指導者の言葉に従い、デモ参加者の多くは、バルウース師の故郷であるマズラア町での葬儀に参列するため、同町に帰着したという。

Kull-na Shuraka', September 6, 2015

Kull-na Shuraka’, September 6, 2015

 

AFP, September 7, 2015、AP, September 7, 2015、ARA News, September 7, 2015、Champress, September 7, 2015、al-Hayat, September 8, 2015、Iraqi News, September 7, 2015、Kull-na Shuraka’, September 7, 2015、al-Mada Press, September 7, 2015、Naharnet, September 7, 2015、NNA, September 7, 2015、Reuters, September 7, 2015、SANA, September 7, 2015、UPI, September 7, 2015などをもとに作成。

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