シリア軍がザバダーニー市(ダマスカス郊外県)の70~75%を制圧、反体制武装集団は首都ダマスカスやジャルマーナー市を無差別砲撃(2015年9月2日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市での作戦を継続し、市内のサイラーン交差点一帯の複数の建物群、および同交差点にいたる街道で、反体制武装集団を殲滅した。

シリア軍はまた、市内のジスル広場、電力会社交差点一帯で反体制武装集団を追撃、鉄道駅方面に進軍を続けた。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍(第4師団)、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍が、ザバダーニー市内でシャーム自由人イスラーム運動、地元武装集団に対する攻勢を強め、同市の70~75%を制圧したと発表した。

また同監視団によると、ハラスター市では、シリア政府支配下の車輌局一帯で、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦し、反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

シリア軍はさらに、ダーライヤー市、ドゥーマー市一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

ドゥーマー市に対する空爆では、女性7人を含む11人が死亡したという。

一方、シリア・アラブ・テレビ(9月2日付)によると、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、3人が死亡、45人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県東グータ地方などでのシリア軍の空爆に対抗するかたちで、反体制武装集団がダマスカス大学機械電気工学部などを砲撃し、迫撃砲1発が着弾し、学生2人が死亡、14人が負傷した

また迫撃砲弾はバーブ・トゥーマー地区にも着弾し、女性1人が死亡、8人が負傷した。

さらに、アッシュ・ウルール地区などでも迫撃砲が着弾したと思われる爆発が発生した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市、東カラク村、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町をシリア軍が空爆・砲撃した。

また、インヒル市では、男性1人が当局の拷問を受けて死亡した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(9月2日付)によると、ナスィーブ国境通行所を管理するハウラーン法務局のバッシャール・カーミル副裁判長(アブー・ウサーマ)がガサム村、ジーザ町間の街道で、何者かに撃たれて死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区をシリア軍が空爆、また同地で、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月2日付)によると、ガジャル村一帯、カフルナーン村、ラスタン市、ガントゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原のタッル・ワースィト村一帯、マンスーラ村で、シリア軍が、国防隊とともに、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動、ガーブの鷹、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、トルキスターン・イスラーム党、山地の鷹などと交戦、同地一帯を9回にわたって空爆した。

これにより、反体制武装集団戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がクライディーン村、ダクマーン村、ザクーム村、タッル・ワースィト村、ラターミナ町、マンスーラ村、ズィヤーラ町、アンカーウィー村、バフサ村、カストゥーン村を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区にシリア軍が撃ったと思われる迫撃砲弾2発が着弾した。

シリア軍はまた、アレッポ市旧市街各所、カーディー・アスカル地区、スッカリー地区、フライターン市で発砲、砲撃を行った。

これに対して、ジハード主義武装集団は、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区、マイダーン地区などシリア政府支配地域を砲撃し、複数人が負傷した。

このほか、アレッポ市北部入り口に位置するブライジュ村、シャイフ・ナッジャール市一帯でも、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)が、ムハージリーン・ワ・アンサール軍(チェチェン人)が主導するアンサール・ディーン戦線と交戦した。

一方、SANA(9月2日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、サラーフッディーン地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(9月2日付)によると、サアラ航空基地に潜入しようとした反体制武装集団をシリア軍が撃退した。

シリア軍はまた、シャガフ村、カスル村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がビンニシュ市、サワーギヤ村、トゥウーム村、マアッラトミスリーン市、バーラ村南部、マアッラーター村、ハーン・シャイフーン市、ムハムバル村、アリーハー市、タッル・サラムー村、ハシール村、マタッラ村、ハミーディーヤ村、ブーヤダル村、アブー・ズフール町、アブー・ズフール航空基地周辺、ジスル・シュグール市、イシュタブリク村、アアワル丘、フライカ村、カルクール村を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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