ダイル・ザウル軍事飛行場に対してダーイシュ(イスラーム国)が連続自爆攻撃を仕掛け、シリア軍多数が死亡(2015年9月10日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線らによるイドリブ県アブー・ズフール航空基地の完全制圧に続いて、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地への攻勢を強めた。

シリア人権監視団によると、ダーイシュによるダイル・ザウル航空基地への攻勢は9日から強まり、これまでにシリア軍兵士36人が死亡したという。

これに関して、ダーイシュ・ハイル州広報局は9日、アブー・アイマン・シャーミー氏とアブー・ハンサー・フムスィー氏の2名の戦闘員が飛行場外壁に対して自爆攻撃を行い、基地内のシリア軍と交戦し、90人の兵士を殺害し、ミサイル大隊拠点と「白いビル」を制圧、大量の武器弾薬を捕獲したと発表した。

ARA News, September 10, 2015

ARA News, September 10, 2015

しかし、SANA(9月10日付)は、ダイル・ザウル航空基地に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍が撃退し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと伝えた。

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アレッポ県では、ARA News(9月10日付)によると、米トルコ両政府が設置合意した「安全地帯」内に位置するタッル・リフアト市内で、ダーイシュ(イスラーム国)が爆弾を仕掛けた車2台を相次いで爆発させ、住民数十人が死傷した。

ダーイシュはまた、アイン・アラブ市南部のクーラーン村を攻撃、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がラッカ市一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)司令官2人が死亡した。

司令官はシリア人とイラク人だという。

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ハサカ県では、ARA News(9月10日付)によると、有志連合がシャッダーディー市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を行った。

有志連合はまた、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュと対峙しているアブドゥルアズィーズ山一帯に対しても空爆を行った。

ダーイシュはまた、カウカブ山近郊のシリア軍拠点に対しても攻撃を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(9月10日付)によると、タドムル市で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、AKI(9月9日付)は、タドムル市の活動家を名乗るアフマド・ダアース氏の話として、タドムル市の住民約40万人のうち、1,000~1,100人程度が、ダーイシュ(イスラーム)への恐怖心から、組織に忠誠を誓った、と伝えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤルダー市郊外農園地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団が交戦した。

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スワイダー県では、SANA(9月10日付)によると、サアド丘一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 10, 2015、AKI、September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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