ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がザバダーニー市内で進軍を続け、ジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦するなか、シリア軍が同地一帯に「樽爆弾」14発を投下した。
シリア軍はまた、アルバイン市など東グータ地方一帯を空爆し、アジュナード・シャーム・イスラーム連合司令官1人を含む3人が死亡した。
一方、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともにザバダーニー市内でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、戦闘員24人を殲滅、市内マハッタ地区にあるシリア商業銀行ほか複数の建物群を制圧し、市内東部に向けて進軍を続けた。
シリア軍はまた、ダイル・アサーフィール市農場地帯、ハラスター市、アーリヤ農場、ジスリーン町農場地帯、ダーライヤー市、バラダー渓谷、バイト・ジン村で反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、イスラーム旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール航空基地一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
シリア軍が地対地ミサイルでヌスラ戦線の拠点などを攻撃するなか、ヌスラ戦線は基地の外壁内で爆弾を積んだ車を爆破するなどして攻勢を続けたという。
一方、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がマウザラ村、アルナバ村、バルユーン村、マアッラーター村、アブー・ズフール航空基地一帯を空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、アリーハー市内中心部のシャーミー病院近くのファトフ軍拠点に対して攻撃を行い、戦闘員40人を殲滅した。
他方、ARA News(9月7日付)は、シャームの民のヌスラ戦線の前線司令官の一人だというアブー・アドハム氏からの情報だとして、ヌスラ戦線がフーア市、カファルヤー町制圧に向けたファトフ軍の攻撃に本格参加した、と伝えた。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市北部郊外でシリア軍が進軍を試み、ジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がラターミナ町、アトシャーン村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市内のシリア政府支配地区に対してジハード主義武装集団が砲撃を行った。
またアレッポ市北部のブライジュ村一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)がムハージリーン・ワ・アンサール軍(チェチェン人)などからなるアンサールッディーン戦線と交戦した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマー町一帯、クルド山一帯を空爆した。
一方、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がワーディー・バースール村を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(9月7日付)によると、ズィムリーン村、ダルアー市セノビア学校一帯、
シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, September 7, 2015、AP, September 7, 2015、ARA News, September 7, 2015、Champress, September 7, 2015、al-Hayat, September 8, 2015、Iraqi News, September 7, 2015、Kull-na Shuraka’, September 7, 2015、al-Mada Press, September 7, 2015、Naharnet, September 7, 2015、NNA, September 7, 2015、Reuters, September 7, 2015、SANA, September 7, 2015、UPI, September 7, 2015などをもとに作成。
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