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オバマ米大統領、NATO事務総長、トルコ首脳はトルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件をめぐって緊張緩和に期待(2015年12月1日)

バラク・オマバ米大統領は、COP21に出席するために訪問中のフランスの首都パリで、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領らと相次いで会談した。

プーチン大統領との会談で、オバマ大統領はロシア軍戦闘機撃墜事件に関して「遺憾の意」を示したという。

会談後、オバマ大統領は記者団に対し「ロシアの対シリア政策が数週間で180度変わることはないと見ている。彼らは4年前からアサド政権を支援するために投資してきた…。それゆえ、彼らがシリア問題をめぐる考え方を変えるのには時間がかかるだろう…。我々はロシアがダーイシュに対してだけ空爆を始めるとは期待していない。そのようなことは現在起こってはいないし、これまでにも起こっていない。また今後数週間は起こらないだろう。しかし、ジョン・ケリー米国務長官がセルゲイ・ラブロフ外務大臣と連携して進めている政治プロセスが進展すれば、シリアで停戦地域が見えてくるだろう…。そうすれば、シリアの反体制派の一部はロシアやシリア政府の空爆の対象外に自らを置くことができるだろう」と述べた。

また、トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件に関しては、「米国はトルコの領空、領土での自衛権を支持する」と述べる一方、「我々はトルコとロシアがどのように緊張緩和に向けて行動できるかを模索している」と付言した。

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NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件に関して記者団に対して、領空侵犯があったとするトルコ側の主張を支持するとしたうえで「事故を回避するため、透明性の向上やリスク削減に取り組む」と述べた。

また「トルコの安全を守る手段を強化する」と付言した。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、COP21に出席するために訪問中のフランスの首都パリで、ロシア軍戦闘機撃墜事件に関して「我々は常に…、緊張を回避したいと考えている」と述べた。

一方、アフメト・ダウトオール首相は首都アンカラで記者会見を開き、「我々はロシアに改めて、こうした事件の再発を防ぐための軍の連絡チャンネルを開くよう呼びかけている。また外交チャンネルを開き続けることを呼びかけている」と述べた。

また「我々は根拠のない言い争いをするのではなく、共に座り、話し合うべきだ」と付言した。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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