YPG主体のシリア民主軍は、トルコ軍が攻略をめざすマンビジュ市(アレッポ県)一帯に米軍地上部隊が展開したと発表(2017年2月28日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、アレッポ県ユーフラテス川西部の拠点都市マンビジュ市一帯に米軍地上部隊が展開したと発表した。

発表は、ハワール・キリス作戦司令室とともにダーイシュの拠点都市バーブ市を制圧したトルコが、マンビジュ市攻略への意志を改めて示したことを受けたもので、地元の活動家らは、マンビジュ市一帯と思われる地域を走行する米軍の車輌の画像をインターネットを通じて公開した。

シリア民主軍の司令部筋によると、数日前にシリア領内の西クルディスタン移行期民政局支配地域を訪問した米軍中央司令部(CENTCOM)のジョゼフ・ヴォーテル司令官(大将)は、有志連合が、トルコ軍ないしは同軍の支援を受ける武装集団からのあらゆる攻撃に対してマンビジュ市を防衛することを約束したという。

スマート・ニュース(2月28日付)、クッルナー・シュラカー(2月28日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, February 28, 2017

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、SMART News, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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有志連合副司令官「トルコはロジャヴァ支配下のマンビジュ攻略ではなく、ダーイシュとの戦いに集中すべき」(2017年2月28日)

有志連合副司令官のルパート・ジョーンズ英軍中将は、英外務省での有志連合諸国会合で記者団に対して、トルコは西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点都市の一つであるアレッポ県ユーフラテス川西部のマンビジュ市の攻略を控え、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに集中すべきだと苦言を呈した。

ジョーンズ中将は「シリアにおける協力者、シリア民主軍は、ダーイシュが首都と宣言しているラッカ市を孤立させようとし、広範な地域を奪還した。我々の安全保障にとって重要なのは、この都市を浄化し、(ダーイシュによる)外国でのテロの陰謀に対抗することだ。数週間中に、シリアにおける協力者がラッカ市への攻撃を開始すると期待している…。トルコが国境を守るためにこの数ヶ月で行ったことは極めて重要だ。なぜなら、シリアにやって来る外国人戦闘員の兵站路を閉ざしたからだ…。しかし、我々は、ダーイシュ掃討に集中しなければならないと力説する。ダーイシュはマンビジュ市で敗北した…。我々はトルコなどの同盟国とともに、ダーイシュを打ち負かすことに…集中する」と述べた。

『ハヤート』(3月1日付)などが伝えた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「ダーイシュの首都ラッカ攻略からPYD、PYGを排除すべき」(2017年2月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はパキスタン訪問に先だってイスタンブールで記者会見を開き、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市攻略からクルド民族主義政党の民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を排除するべきだと改めて主唱した。

エルドアン大統領は「我々の同盟国が真に信用できるのであれば、彼らにこう言いたい。我々はラッカ市からダーイシュを浄化し、住民に同地を返すまで、あなた方とともに行動しよう…。しかし、我々が民主統一党、あるいは人民防衛隊と合意したり、ともに行動することは絶対に不可能だ」と述べた。

『ハヤート』(3月1日付)などが伝えた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はシリア軍のマンビジュ市方面への進軍を歓迎(2017年2月28日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官は、フェイスブックを通じて声明を出し、アレッポ県ターディフ市からダーイシュ(イスラーム国)を掃討語に西クルディスタン移行期民政局支配地域に到達したシリア軍の進軍に関して「他の地域と同様、シリア軍がマンビジュ軍事評議会との戦端を開くことはないだろう」と述べた。

サッルー報道官はまた「アレッポ市とマンビジュ市を結ぶ街道を通商面、民生面で再開することは…、アフリーン市、アアザーズ市、ジャラーブルス市を経由してアレッポ市とマンビジュ市を結ぶ現行の街道を通行することに伴う市民の困難と比較すると…、市民にとって有益なことで…、市民が快適に過ごし、安全を得ることは我々の望みだ」と述べた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュのバーブ市、ターディフ市方面からの撤退を受け、シリア軍、トルコ軍はバーブ市東部の村々の分割を完了(2017年2月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマンビジュ市郊外の西クルディスタン移行期民政局支配地域に到達したことを受け、バーブ市およびターディフ市を喪失したダーイシュ(イスラーム国)がバーブ市東部一帯からの撤退を続けた。

これにより、シリア軍はフライスィーヤ村、アームーディーヤ村を新たに制圧、ウンム・マイヤール村のダーイシュ拠点を空爆した。

一方、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室も、クライディーヤ村、ウンム・ハミーラ村の2カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪取、これを制圧した。

このほか、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、バーブ市では、ダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷が爆発し、住民5人が死亡した。

Kull-na Shuraka’, February 28, 2017

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ヒムス県では、SANA(2月28日付)によると、シリア軍がタドムル市一帯およびタール山一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月28日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の電気保全旅団基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またハトラ村などのダーイシュ拠点を空爆した。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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ヒムス市ワアル地区に対するシリア軍の砲撃でホワイト・ヘルメット隊員を含む6人が死亡(2017年2月28日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区を砲撃し、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)の隊員1人を含む6人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月28日付)によると、シャーム解放機構がアルナ村を砲撃し、2人が死亡、7人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月28日付)によると、カラムーン区で活動する反体制武装集団が、ロシア大使館などがあるアドウィー地区を砲撃し、7人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(2月28日付)によると、シリア軍が、マアッラト・ヌウマーン市近郊のダイル・シャルキー村、タマーニア町、シャフシャブー山、ラカーヤー村、カフルサジュナ村、タルマラ村、マアッラト・ハルマ村、アリーハー市にあるシャーム解放機構の拠点を空爆した。

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ハマー県では、SANA(2月28日付)によると、シリア軍がタイバト・イマーム市、ムーリク市でシャーム解放機構の拠点を空爆したほか、ブワイダ村でイッザ連合の拠点を攻撃した。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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ロシア外務次官「ジュネーブ4会議は「テロとの戦い」を最優先課題として和平協議を行うべき」(2017年2月28日)

26日にスイスのジュネーブ入りしたロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と会談した。

会談後、ガティロフ外務次官は記者団に対し、ジュネーブ4会議においては「テロとの戦い」を最優先課題として和平協議を行うべきだと述べた。

『ハヤート』(3月1日付)が伝えた。

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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、スイスに滞在中のバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と会談し、ジュネーブ4会議の議事進行の方法などについて意見を交わした。

SANA(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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化学兵器使用に関与したとされるシリア軍・治安機関高官への制裁を定めて国連安保理決議案はロシア、中国の拒否権発動で廃案に(2017年2月28日)

国連安保理では、米国、英国、フランスが共同提案した決議案の採決が行われ、ロシア、中国、ブルガリアが反対、カザフスタン、エチオピア、エジプトが棄権し、ロシア、中国の拒否権発動により廃案となった。

決議案は、化学兵器使用に関与したとされるシリア軍・治安機関の高官への制裁を定めていた。

日本は、米国、英国、フランス、スウェーデン、イタリア、セネガル、ウクライナ、ウルグアイとともに賛成票を投じた。

SANA, February 28, 2017

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2月27日、ラッカ市一帯などに対して15回の爆撃を実施(2017年2月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月27日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ラッカ市近郊(9回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、タドムル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

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Netflix「ホワイト・ヘルメット」がアカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞を受賞(2017年2月27日)

Netflixの「ホワイト・ヘルメット:シリアの民間防衛隊」が第89回アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。

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映画の題材となったホワイト・ヘルメットは、ラーイド・サーリフ代表と映画カメラマンのハーリド・ハティーブ氏が受賞式への出席を計画し、米国入国のためのビザを取得していた。

だが、米国土安全保障省は、ハティーブ氏に関する「不名誉情報」を理由に入国を拒否し、ハティーブ氏、サーリフ代表はシリア国内でのシリア・ロシア軍の空爆への対応を理由に訪米を中止した。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者がビデオ声明でジュネーブ4会議に参加する反体制武装集団を「敗北した政治家ども」と批判(2017年2月27日)

シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線、旧シャーム・ファトフ戦線)の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏はテレグラムを通じてビデオ声明(https://youtu.be/b5bEDxNmivo)を出し、25日にヒムス市内の治安機関本部2カ所を標的として行われた自爆テロに関して「ジュネーブとアスタナにいる敗北した政治家どもへの教訓」と述べ、シリア政府との交渉に応じている反体制武装集団を批判、「民に戦争を委ね、身を引く」よう呼びかけた。

Youtube, February 27, 2017
Youtube, February 27, 2017

4分強の声明のなかで、ジャウラーニー氏は、ヒムス市での連続自爆テロに関して「シャーム解放機構の5人の勇敢な英雄を派遣し…、軍事治安施設内外の激しい防御を突破し…、軍事情報局支部長のハサン・ダアブール、そして国家治安局支部長ら50人近くを殺害した」と述べ、改めて犯行を認めた。

また「この作戦は、この二つの支部(軍事情報局、総合情報部)でさまざまな拷問と暴行に晒されている我らが民による復讐」と位置づけ、自爆テロを実行した「英雄5人」が戦死したことを明らかにした。

そのうえで、ジャウラーニー氏は「冒険者どもがこの戦争を民に委ね、身を引く時が来た…。諸外国が彼らを弄び、政権とデミストゥラがそれに喝采を送っていることが明らかだ…。一帯彼らはどのようにして、政権に王冠を授け、ロシアを和平の呼びかけ人、保証人とするような解決策をめざしているのか」などと述べ、ジュネーブ4会議に参加する反体制派を批判した。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

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ダルアー県でダーイシュ系組織と反体制武装集団が交戦(2017年2月27日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ビン・ワリード軍が、ハイト村、タッル・アシュタラー、ジュライン村、アドワーン・ダム一帯で反体制武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、この戦闘で反体制武装集団戦闘員13人が死亡した。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、February 28, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室はシリア軍の進軍に対抗するかたちでバーブ市東部の7ヵ村をダーイシュから奪取(2017年2月27日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、トルコ軍と同軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、シリア軍の進軍に対抗するかたちで、バーブ市東部でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、大フィーハ村、小フィーハ村、ジュッブ・ナアサーン村、ザンマール村、ウンム・シュカイフ村、大スッカリーヤ村、小スッカリーヤ村を制圧した。

Kull-na Shuraka', February 27, 2017
Kull-na Shuraka’, February 27, 2017

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一方、ARA News(2月27日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市郊外のカトマ村、カフルジャンア村を砲撃した。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は、トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室の南下を阻止するかたちでバーブ市東部のダーイシュ支配地域を制圧(2017年2月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がバーブ市南東部のジュッブ・スルターン村・アブー・ミンディール村間の地域に点在する23カ村から西方に撤退、シリア軍が同地に進駐した。

これにより、シリア軍はアレッポ市とハサカ市を結ぶ街道の南側を制圧、バーブ市を掌握したトルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室のラッカ市方面への南下を阻止するかたちで、マンビジュ市一帯に展開する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の制圧地域と初めて支配地域を接した。

シリア軍が制圧したのは、ジュッブ・スルターン村、ジュッブ・ハンマーム村、ザアルーラ村、ジュッブ・ハフィー村、ウンム・ハルザ村、フータ村など。

Kull-na Shuraka', February 27, 2017
Kull-na Shuraka’, February 27, 2017

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部郊外の砂漠地帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦するとともに、同地一帯を空爆、タドムル市西方6~7キロ地点、南方12キロの地点にまで進軍、またジャズル油田、マフル油田、ジャハール油田を射程圏内に収めた。

一方、SANA(2月27日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ町をダーイシュ(イスラーム国)が砲撃し、住民複数人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月27日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、サルダ山一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」と目されるイッザ軍がハマー県で、ダーイシュ、ヌスラ戦線と同様の特攻自爆攻撃(2017年2月27日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、「穏健な反体制派」と目されるイッザ軍の戦闘員3人がトゥライムサ村にあるシリア軍拠点に対して、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構と同様の特攻自爆(インギマースィー)攻撃を仕掛け、シリア軍兵士11人を殺害、9人を負傷させた。

Kull-na Shuraka', February 27, 2017
Kull-na Shuraka’, February 27, 2017

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の攻撃を受けるダルアー市各所を「樽爆弾」で空爆した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、シリア軍がバルザ区、カーブーン区一帯で、反体制武装集団と激しく交戦、同地を空爆・砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(2月27日付)によると、カニーヤト・アースィー村をシャーム解放機構が砲撃し、1人が負傷した。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

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ロシアのガティロフ外務次官はジュネーブ4会議へのクルド人(PYD)の参加を呼びかける(2017年2月27日)

ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、ジュネーブ4会議での交渉に向け、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表の仲介のもと、シリア政府と反体制派の各代表団の折衝が継続されているスイス入りした。

スプートニク・ニュース(2月27日付)が伝えたところによると、ガティロフ外務次官は記者団に対して、「我々は反体制派の統一代表団が結成されることを支援している。なぜなら、国連安保理決議第2254号を実施するため、みながついにここに集まったからだ。共通の目標は明白だが…、各代表団には決議の解釈に関して若干の意見の相違が見られると理解している…。我々はそのほかの代表者の参加も呼びかけている。今のところ、クルド人の参加をめぐって、問題が生じているが、我々はクルド人の参加を呼びかけている」と述べた。

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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブに滞在中のバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表らシリア政府代表団と会談し、ジュネーブ4会議の議事進行などについて協議を継続した。

SANA(2月27日付)が伝えた。

一方、シリア政府代表団に近い消息筋は、政府代表団がデミストゥラ氏との協議を中止したと報じたアラビーヤ・チャンネル、ジャズィーラ・チャンネルなど湾岸諸国のメディアに関して、カタールとサウジアラビアの姿勢に囚われたものと批判、事実無根とこれを否定した。

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また『ハヤート』(2月28日付)によると、デミストゥラ氏は午後、最高交渉委員会の代表団と会談した。

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なお、デミストゥラ氏は、シリア政府代表団、最高交渉委員会代表団、カイロ・プラットフォーム、モスクワ・プラットフォームに対して、①移行期統治機関(移行政府)、②憲法、③選挙の3項目からなる議案を回付し、ジュネーブ4会議の議事進行の調整を続けている。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、Sputnik News, Feruary 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2月24~26日の3日間で、YPG主体のシリア民主軍、シリア軍がダーイシュと戦うラッカ県、ダイル・ザウル県、ヒムス県東部を重点的に爆撃(2017年2月27日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月24~26日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

2月24日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、シャッダーディー市近郊(5回)、ラッカ市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

2月25日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して41回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)、タドムル市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

2月26日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ラッカ市近郊(8回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、タドムル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

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米CIAは「穏健な反体制派」に統合しなければ軍事・資金援助を停止すると最後通告、一部武装集団は米国を見限り、トルコ軍が支援するハワール・キリス作戦司令室に合流(2017年2月27日)

『ハヤート』(2月27日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、シリア北部で活動する「穏健な反体制派」諸派が、トルコ軍の全面支援を受けて「ユーフラテスの盾」作戦を続行する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)に合流することを決断したと伝えた。

この決断は、米CIAが、反体制武装集団が統合しない限りは軍事・資金援助を停止することを決定したのを受けた動きだという。

反体制武装集団の司令官2人が『ハヤート』に明らかにしたところによると、トルコ南部で先週、CIAなど反対西部祖集団を支援する各国諜報機関の代表が参加するかたちで「軍事作戦司令室」幹部会合が開催された。

この会合には、CIAが軍事・資金援助してきた武装集団の司令官が出席していたが、彼らは、反体制派が統合しない限り、支援は中断される旨通告され、2週間の猶予を与えられたという。

会合に参加したのは、ハマー県で活動するナスル軍、イッザ軍、中部師団、ラタキア県の沿岸地方で活動する二個師団、イドリブ県で活動するイドリブ自由軍、自由旅団、そしてシャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム戦線で、その兵力は2万5,000人に達するという。

CIAからの支援中止の通達を受け、一部の武装集団は会場をあとにし、残った武装集団は統合に向けた協議を継続したが、今のところ協議に具体的な進展は見られていないという。

またCIAの支援通達と前後して、米国製のTOW対戦車ミサイルの供与も停止したという。

会合に参加した武装集団のうち、「命じられるまま正しく進め」連合、イスラーム軍、シャームの鷹旅団、イドリブ自由軍は、米国を見限って、「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室への合流を決定したという。

al-Hayat, February 27, 2017をもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍サッルー報道官「シリア民主軍内の最大勢力は米軍主導の有志連合が支援する「シリア・アラブ同盟」(2017年2月26日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官は、RT(2月26日付)に対し、米主導の有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市を孤立化させるため、シリア民主軍内のアラブ人部隊「シリア・アラブ同盟」を継続している、と述べた。

サッルー報道官によると、「シリア・アラブ同盟」は、ラッカ市孤立化を目的とする「ユーフラテスの怒り」作戦を続行中のシリア民主軍における最大勢力をなしているという。

Kull-na Shuraka', February 26, 2017
Kull-na Shuraka’, February 26, 2017

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一方、「ユーフラテスの怒り」作戦司令室は、この1週間でラッカ市北東部およびダイル・ザウル県北部でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で106カ村を制圧したと発表した。

Kull-na Shuraka', February 26, 2017
Kull-na Shuraka’, February 26, 2017

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、RT, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県各所をロシア軍、シリア軍、米主導の有志連合が爆撃:シリア軍はホワイト・ヘルメットのセンターを、有志連合はシャーム解放機構の車輌を破壊(2017年2月26日)

イドリブ県では、ARA News(2月26日付)によると、ロシア軍・シリア軍戦闘機がイドリブ市、アリーハー市および県南部一帯を空爆、これに米軍主導の有志連合も参加した。

イドリブ市へのロシア軍の空爆では、民間人1人が死亡、4人が負傷、またアリーハー市に対するシリア軍の空爆では、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)のセンターが利用不能となった。

一方、米主導の有志連合の無人航空機は、アリーハー市近郊を移動中のシャーム解放機構の車輌を空爆し、メンバー2人を殺害した。

クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、有志連合の空爆によって、シャーム解放機構のエジプト人幹部の一人アブー・ハイル・ミスリー氏が死亡した。

これに関して、シリア人権監視団は、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町、バアルブー村、タルマラー村、カサービーヤ村、アリーハー市を空爆し、子供1人を含む10人が死亡したと発表した。

また、SANA(2月26日付)によると、シリア軍がマアッル・フルマ村、ジャービリーヤ村でシャーム解放機構、ナスル軍の拠点を空爆した。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、February 27, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はアレッポ市北部アフリーン市、アアザーズ市近郊でトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室と交戦(2017年2月26日)

アレッポ県では、ARA News(2月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アアザーズ市南部のカフルハーシル村、カルジャブリーン村一帯にあるハワール・キリス作戦司令室と交戦、その拠点に対して砲撃を加えた。

また、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊のイッズ山一帯で、人民防衛隊主体のシリア民主軍を交易し、これと交戦した。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

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ターディフ市を制圧したシリア軍は同市近郊でハワール・キリス作戦司令室と交戦(2017年2月26日)

アレッポ県では、ARA News(2月26日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧したターディフ市近郊で、トルコ軍の全面支援を受け「ユーフラテスの盾」の戦いを続行する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がシリア軍と交戦した。

ハムザ師団の司令官の一人ハーリド・アブー・マーヒル氏によると、この戦闘でハワール・キリス作戦司令室はシリア軍兵士20人以上を殲滅したという。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの戦闘の末、トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室が制圧したバーブ市南東2キロのターディフ市を制圧(2017年2月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラーのエリート部隊、ロシア軍機甲大隊が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、バーブ市南東約2キロに位置するターディフ市を制圧した。
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ダーイシュは、トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室が制圧したバーブ市に続いて、ターディフ市からも撤退した。

ターディフ市はバーブ市と、ラスム・ハルマル・イマーム町、ラッカ県のタブカ市、ラッカ市を結ぶ幹線道路、アレッポ市とマンビジュ市を結ぶ幹線道路が交差する要衝に位置する都市。

シリア軍はまた、バーブ市南東部約20キロの地点に位置するダイル・ハーフィル市に向けて進軍を続け、ARA News(2月26日付)によると、シリア軍はダイル・ハーフィル市近郊の丘陵地帯複数カ所を制圧した。

Kull-na Shuraka', February 26, 2017
Kull-na Shuraka’, February 26, 2017

これに関して、シリア軍武装部隊総司令部は、バーブ市南東部約2キロに位置するターディフ市をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧したと発表した。

ARA News, February 26, 2017
ARA News, February 26, 2017

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ヒムス県では、SANA(2月26日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、タドムル市とワーディー・アブヤド・ダムを結ぶ街道、マフル・ガス社とラハーミーヤ採石場を近郊の丘陵地帯、ヒヤール山最高峰の939.5地点、柑橘農園運転学校を制圧した。

SANA, February 26, 2017
SANA, February 26, 2017

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月26日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部墓地地区などのダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブでカイロ・プラットフォーム、モスクワ・プラットフォームの代表と会談(2017年2月26日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、ジュネーブ4会議に出席するためにスイスに滞在中のカイロ・プラットフォーム(ジハード・マクディスィー元外務相報道官ら)、モスクワ・プラットフォーム(カドリー・ジャミール前副首相ら)と個別に会談した。

デミストゥラ氏は会談で、25日にシリア政府代表団、最高交渉委員会代表団に開示した議事に関する文書を回付したという。

『ハヤート』(2月27日付)などが伝えた。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、ダルアー県などで、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦を続ける(2017年2月26日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、イスラーム軍の拠点都市ドゥーマー市各所を空爆し、男性1人が死亡、7人が負傷した。

シリア軍はまた、ハラスター市各所、バイト・ジン村一帯を空爆・砲撃した。

これに対して、反体制武装集団はダーヒヤト・アサド町を砲撃した。

このほか、クナイトラ県境、レバノンとの国境に近い県西部で、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がシリア軍の拠点を攻撃、激しく交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区農園地帯一帯に展開するジハード主義武装集団がマッザ86地区を砲撃した。

また、ティシュリーン地区、カーブーン区、バルザ区農園地帯では、シリア軍と反体制武装集団が戦闘を続け、シリア軍が地対地ミサイルと思われる砲弾を撃ち込んだほか、同地を空爆した。

一方、SANA(2月26日付)によると、マッザ86地区(ダマスカス県)、ハラスター市郊外(ダマスカス郊外県)を反体制武装集団が砲撃し、女性1人が死亡、14人が負傷した。

SANA, February 26, 2017
SANA, February 26, 2017

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所を地対地ミサイルと思われる砲弾で砲撃、これに対してシャーム解放機構などからなる反体制武装集団は同市空港地区などを砲撃した。

またダルアー市マンシヤ地区一帯では、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

このほか、シリア軍はブスラー・シャーム市を空爆し、1人が死亡した。

一方、SANA(2月26日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、カラク地区、旧税関地区、バドウ地区、無人化した防空大隊基地などでシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

これに対して、シャーム解放機構はダルアー市空港地区を砲撃し、1人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区を空爆し、3人が死亡した。

一方、SANA(2月26日付)によると、反体制武装集団がカッブー村、シャニーヤ村を砲撃し、女児1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部(科学研究センター一帯)でシリア軍と交戦する反体制武装集団(アシャーム解放機構など)が撃った迫撃砲弾が、アレッポ市ナイル通り地区に着弾した。

これに対して、シリア軍はハーン・アサル村、カフルナーハー村、フライターン市を砲撃した。

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クナイトラ県では、SANA(2月26日付)によると、シャーム解放機構がハドル村を砲撃し、1人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(2月26日付)によると、シリア軍がラターミナ町のイッザ連合の拠点、カフルズィーター市のシャーム自由人イスラーム運動の拠点、ハミーラート村のシャーム解放機構の拠点を攻撃した。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ市北東部の1カ村をダーイシュから奪取(2017年2月25日)

ラッカ県では、ARA News(2月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市北東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、アブー・ハシャブ村を制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(2月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマーリア市南西部のトゥワイス村を砲撃し、シャーム戦線、スィッディーク旅団などからなる反体制武装集団が応戦した。

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ARA News(2月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は、イルハーム・アフマド女史とリヤード・ダッラール氏を共同議長に選出した。
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AFP, February 25, 2017、AP, February 25, 2017、ARA News, February 25, 2017、Champress, February 25, 2017、al-Hayat, February 26, 2017、Iraqi News, February 25, 2017、Kull-na Shuraka’, February 25, 2017、al-Mada Press, February 25, 2017、Naharnet, February 25, 2017、NNA, February 25, 2017、Reuters, February 25, 2017、SANA, February 25, 2017、UPI, February 25, 2017などをもとに作成。

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アカデミー賞受賞式への出席を計画していたホワイト・ヘルメット幹部が「不名誉情報」を理由に米国への入国を拒否される(2017年2月25日)

AP(2月25日付)は、米国土安全保障省が、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)幹部の一人で映画カメラマンのハーリド・ハティーブ氏の米国への入国を禁止する決定を下したと伝えた。

トルコのイスタンブールを拠点に活動しているハティーブ氏は、Netflixが制作したドキュメンタリー「ホワイト・ヘルメット:シリアの民間防衛隊」(https://www.netflix.com/jp/title/80101827)はアカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたことを受け、ホワイト・ヘルメットの代表を務めるラーイド・サーリフ氏とともに、ロサンジェルスで26日に開幕する米アカデミー賞授賞式に出席するために訪米を計画、すでに入国ビザを取得し、トルコ航空を利用し、イスタンブールを発とうとしていた。

だが、ハティーブ氏によると、「不名誉情報」(derogatory information)を米高官が見つけ、渡航は中止となった。

「不名誉情報」とは、テロ関与からパスポート不正にいたるさまざま不備を意味する言葉で、米国土安全保障省の報道官は、ハティーブ氏の渡航中止に関して「渡米には有効な渡航文書が必要」と述べた。

その後、ハティーブ氏はツイッターの自身のアカウントを通じて、「仕事が集中しており、オスカーに出席するために渡航はしない。我々のプライオリティは国民を助けることだ」と綴り、米国当局による入国拒否が訪米中止の理由ではないと主張した。

ハティーブ氏はまた、AFP(2月25日付)の電話取材に対して、「火曜日(28日)に出発する予定だったが、爆撃によって仕事が山積している…。ホワイト・ヘルメットを題材とした新たな映画を制作するために働いている。2週間でその準備はできるだろう」と述べた。

Twitter
Twitter

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一方、ホワイト・ヘルメットの代表を務めるラーイド・サーリフ氏もAFP(2月25日付)の電話取材に応じ、そのなかで米アカデミー賞授賞式に出席するために予定していた訪米を中止したと述べた。

中止の理由に関して、サーリフ氏は「ダマスカス、ダルアー、ヒムスの街区に対する政権の攻撃が強化され、我々の仕事量が増えているため行かない…。救出活動のやりくり、救急車輌の手配など、現地ではやらねばならないことが多くある」と述べた。

Newsweek
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AFP, February 25, 2017、AP, February 25, 2017、ARA News, February 25, 2017、Champress, February 25, 2017、al-Hayat, February 26, 2017、Iraqi News, February 25, 2017、Kull-na Shuraka’, February 25, 2017、al-Mada Press, February 25, 2017、Naharnet, February 25, 2017、NNA, February 25, 2017、Reuters, February 25, 2017、SANA, February 25, 2017、UPI, February 25, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)がヒムス市内の治安機関本部2カ所に特攻自爆テロを行い、40人あまりが死亡(2017年2月25日)

ヒムス県では、SANA(2月25日付)によると、ヒムス市のグータ地区とマハッタ地区にある治安機関の本部(軍事情報局、総合情報部(国家治安局)2カ所で自爆テロが発生し、軍事情報局ヒムス支部長のハサン・ダアブール少将、総合情報部ヒムス支部長のイブラーヒーム・ダルウィーシュ准将を含む治安機関隊員32人が死亡した(『ハヤート』2月26日付などによると死者は42人)。

自爆テロは同地に潜入した6人の戦闘員によって敢行され、時間発生後、シャーム解放機構がテレグラムを通じて声明を出し、5人の特攻自爆戦闘員(インギマースィー)が自爆攻撃を行ったと発表し、犯行を認めた。

RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017
RT, February 25, 2017

AFP, February 25, 2017、AP, February 25, 2017、ARA News, February 25, 2017、Champress, February 25, 2017、al-Hayat, February 26, 2017、Iraqi News, February 25, 2017、Kull-na Shuraka’, February 25, 2017、al-Mada Press, February 25, 2017、Naharnet, February 25, 2017、NNA, February 25, 2017、Reuters, February 25, 2017、SANA, February 25, 2017、UPI, February 25, 2017などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍がイスラーム軍の拠点ドゥーマー市(ダマスカス郊外県)、シャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県各所を激しく爆撃(2017年2月25日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラーム軍などの拠点都市ドゥーマー市をシリア軍が空爆し、子供1人、女性1人を含む民間人6人が死亡し、14人が負傷した(ドゥーマー、ホワイト・ヘルメットのフィラース・ドゥーミーを名乗る活動家がクッルナー・シュラカー(2月25日付)に明らかにしたところによると、8人が死亡)。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるハーン・シャイフーン市をシリア軍が空爆し、女児2人を含む4人が死亡した(ARA News(2月25日付)によると、ハーン・シャイフーン市を空爆したのはロシア軍)。

また、クッルナー・シュラカー(2月25日付)によると、シリア軍がアリーハー市を空爆し、民間人10人が死亡、50人が負傷した。

このほか、クッルナー・シュラカー(2月25日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市北東部のガドファ村とマアッルシューリーン村を結ぶ街道で、シャーム解放機構の車輌が爆弾の爆発に巻き込まれ、メンバー5人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にとどまるヒムス市ワアル地区をシリア軍が空爆し、民間人3人が死亡した。

一方、SANA(2月25日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、タルビーサ市郊外の西フーシュ村、アーミリーヤ村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(2月25日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、旧税関地区西部、ズマイティーヤ丘西部一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(2月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ビン・ワリード軍がヤルムーク川河畔のジュライン村を制圧した。

AFP, February 25, 2017、AP, February 25, 2017、ARA News, February 25, 2017、Champress, February 25, 2017、al-Hayat, February 26, 2017、Iraqi News, February 25, 2017、Kull-na Shuraka’, February 25, 2017、al-Mada Press, February 25, 2017、Naharnet, February 25, 2017、NNA, February 25, 2017、Reuters, February 25, 2017、SANA, February 25, 2017、UPI, February 25, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はバーブ市南東部でダーイシュとの戦闘の末、3カ村、丘2カ所を新たに制圧(2017年2月25日)

アレッポ県では、SANA(2月25日付)によると、シリア軍がバーブ市南東部(ダイル・ハーフィル市近郊)でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、シャンハサ村、シャーミー村、ルワイダト・バーブ村、フィーハ丘(標高512メートル)、ヒワーラ丘(標高495メートル)を制圧した。

Kull-na Shuraka', February 25, 2017
Kull-na Shuraka’, February 25, 2017

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月25日付)によると、シリア軍がサルダ山、ダイル・ザウル市南部パノラマ交差点一帯、墓地地区などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, February 25, 2017、AP, February 25, 2017、ARA News, February 25, 2017、Champress, February 25, 2017、al-Hayat, February 26, 2017、Iraqi News, February 25, 2017、Kull-na Shuraka’, February 25, 2017、al-Mada Press, February 25, 2017、Naharnet, February 25, 2017、NNA, February 25, 2017、Reuters, February 25, 2017、SANA, February 25, 2017、UPI, February 25, 2017などをもとに作成。

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